概要
空港建設反対運動グループのリーダー浜松功の娘である姉妹。父を死に追いやった天童への恨みが強く獣に加担した。のちに龍/駿河悠月と対立した鼠/大河の考えに賛同し獣を裏切った。そして最終的にSISに確保された。
- 兎/浜松奏〈20〉
演:安斉星来
横浜中央大学情報処理学科に在学する大学生。「獣ちゃんねる」の配信担当で自撮り棒を携帯し、ピンク色のもこもこ手袋とお守り(のちに百首神社のものと判明)を装備している。武蔵によって油断して気絶させられるなど、メンバーの中では戦闘力は高くない様子。
兎として正体を隠していた時は「やっほー!獣ちゃんねるの兎だよー」という挨拶だったり、和泉や大久保らをちゃん付けして呼んだりなど子供っぽい言動が多かったが、実際は父功を死に追いやった天童への恨みが強く、正体を露わにした後はまるで人が変わったかの様に天童への憎悪に満ちた口調に変わっている。
詩から重原と直樹の親密な関係であることを聞いて「マジで!?お姉ちゃんそれってヤバくない?」と動揺し、彼女から2人の監視を命じられる。
実は鼠/大河の考えに賛同して詩と共に裏で繋がって協力をしていた裏切り者の1人であった。そのため前述のセリフはただ動揺していたわけではなく獣側の直樹と親密な関係であるためケダモノ側の計画が狂うのではないかという危惧を含んだものだったことが分かる。
最終話にて突入してきた本庄に姉を止めるために人質にとられ「お姉ちゃん!やだ!!」と泣き叫びながら姉と共に確保された(この際、百首神社のお守りを落とした)。
公式に記載されている天真爛漫(てんしんらんまん)とは、屈託がなく無邪気な様子を指す言葉である。
- 羊/浜松詩〈25〉
演:山本千尋
スポーツジムのインストラクター。父功の形見のガラス部分が割れた腕時計、トレーニンググローブ、警棒を装備している。メンバーの中では最も小柄だが中国武術の達人であり、鉄パイプを使った棒術によって武蔵を追い詰める、突入してきた特殊部隊を2本の警棒で返り討ちにするなど高い戦闘力を持っており、肉弾戦では獣達の中でも最も強く、占拠前の模擬試合では元警察の人間である猿/直樹を相手に圧勝し「警察官のくせに大した事ないねぇ…次、誰?」と次のラウンドを戦う余裕さえ見せている。
妹同様に父を奪った天童に対する憎悪は強く、天童のことも殺すつもりであったが、武蔵が天童の嘘を暴いたこと、天童がタイムリミットギリギリで白状した事、側に龍/悠月がいた為やむを得ず殺す事を諦め解放したが、裏切り者とバレた際に納得はしていなかった事を告げている。
奏が気絶させられたのを見て駆け寄るなど妹想いな反面、重原と直樹の親密な関係に対して(ケダモノ側の計画が漏れる事を恐れてか)危惧の念を抱いており、奏のみその事を打ち明けて「2人から目を離さないで」と2人の監視を命じた。重原に直樹との関係を問いただそうとするが、彼女が妊娠している事を知り『誰にも言わないで』と言う彼女の懇願を聞き入れ、龍/悠月たちのもとに戻っても黙っていた。
実は奏と共に鼠/大河と裏で繋がっていた裏切り者の1人であり、裏切り者であるとバレてもなお「大河の考えが正しい」と一貫して主張していた。
9話で大河が瀬奈に発砲した(実際に撃たれたのは彼女と彼女を庇おうとした息子を庇った虎/丹波だが)際「なんで撃った!?」と声を荒らげたものの、あくまでもケダモノとして妹共々大河について行き、宇和島に「どこへ連れて行くんだ」と聞かれた際も「黙れ」と銃を突きつけた。最終話にて総会に集まっていた者達を制圧したのち不安げに話しかけてきた奏に「大丈夫、最後まで一緒にいる」と彼女の手を握って安心させていた。
その後配信及びホテルの通信を遮断された直後に突入してきたSIS隊員を武術及び警棒で圧倒したが、本庄に奏を人質にとられたことで隙が生じSIS隊員に脚を撃たれ妹と共に確保された。
公式に記載されている疾風迅雷(しっぷうじんらい)は強い風と激しい雷の様に非常にすばやく激しいさまという意味。
残された謎
警察のデータベースにある浜松功の情報には浜松瞳(49歳)自殺という記述がある。しかし瞳の自殺は詳細不明で情報がまったくなく、結局最後まで彼女のことは一切語られなかった。その為続編で言及される可能性がある。