概要
こぶりなゴシックを前身とする、レトロ調のゴシック体フォント。
パソコンの普及により、印刷物が写植からDTPに移行したことで、それまで業界の中心的存在だった写研の書体に需要が向かなくなり、かといって他のメーカーによる書体に温かみのある表現を満たせるものが少ない現状があったらしく、この需要を満たす書体が作られた。
開発中だった游明朝体のスタイルを踏襲して2008年に完成。
別の角度から見てこの書体が特徴的と言える点は、macとwindowsの両方に標準で提供され始めたこと。リテール版もあるが、普及が大きく広まったのは上記OSへの提供がかなり大きい。
ただし、それぞれのバージョンで仕様が結構違うため、書体指定をしてもやり方が甘いと別の環境では表示されていない。基本的にmacは「游ゴシック体」、windowsでは「游ゴシック Medium」「游ゴシック」を指定すれば本文としてはこれらの環境でほぼ共通して表示できるだろう。
なお、日本国外版のWindows10においては、デフォルトで組み入れられている日本語フォントの1つ(メイリオは入っていない)。