曖昧さ回避
- ゴナ(地名):Gona。パプアニューギニアやインドネシア、エチオピアなど世界各地で地名として存在。
ゴナ(フォント)
書体デザイナーの中村征宏が1970年代以降にデザイン。「石井特太ゴシック体よりも太いゴシック体を作ってほしい」と依頼して制作されたのが始まり。
「ゴナ」の名前は「ゴシック」「ナカムラ」に由来する。
最初の「ゴナU」発表直後、新聞広告、雑誌の大見出し、電車の中吊り広告、レコードジャケットなどに多用。1983年に(文字の太さが変わった)「ゴナL」などが発表されると、印刷物や看板、テレビや映画の字幕など文字が関わるあらゆるものに使われるようになった。
パソコンによる制作方式「DTP」(デスクトップ パブリッシング)化が急激に進行した1990年代。写研はDTPに参入・対応させなかったため、「新ゴ」など類似する書体に取って代わられる形で「ゴナ」の使用頻度は急速に減った。
ゴナファミリー一覧
- ゴナU:1975年に登場。超特太ゴシック体のためサイズを小さくすると文字が潰れてしまう欠点があった。
- ゴナE:1979年に登場。小さめの見出しにも使えるようにしたもの。
- ゴナO・ゴナOS:前者は1979年、後者は1981年に登場。ゴナEをベースに輪郭を追加。
- ゴナL・ゴナM・ゴナD・ゴナDB・ゴナB:1983年に登場。ゴシック体ながら細い文字から超特太文字まで5種類。
- ゴナH:1985年に登場。ゴナEとゴナUの中間の太さ。
- ゴナIN・ゴナLB:1985年に登場。前者はゴナUに白線を挿入、後者はゴナOの中心に黒線を挿入。
- ゴナかなO・ゴナかなW・ゴナかなC:1989年に登場。若者向けの雑誌などによく使われた、かな限定のゴシック体。