概要
厳密には「万端」は「[一]さまざまのものごと」の意で、「万端」だけでは意味が完結せず、「(準備)万端整う」または「準備万全」としなければ上記のような意味にはならない。
…というのが従来の見方である。
国語辞典ではどう解説されてる?
三省堂国語辞典第八版では「[二]『万端[一]』がととのったこと。万全。「準備は万端だ・万端で迎えた当日」」と記載されてある。つまり、「準備万端」も「準備万端整う」という意味で使えるということになる。類例の用法には「あした天気になあれ(=いい天気。晴天)」「健康な毎日を過ごす(=体の状態がいい。健康はもともと「体の状態」をいう語)」などがある。
《参考:三省堂国語辞典第八版》
計画通りの事柄や、ある程度予測できる事態に対して用いることの多い言葉であり、とっさの状況でも“こんなこともあろうかと”準備しているような場合は「用意周到」の方がふさわしい。