概要
阪神・淡路大震災の復旧作業に多くのボランティアが参加したことを機会に知られるようになり、東日本大震災では既にSNSなどで多くの情報が得られるようになってきたこともあり、多数の団体が活動した。
ボランティアの活動は多岐に渡り、水害で泥まみれになった家屋や道路の掃除から、避難所の掃除や支援物資の仕分け活動などもある。
建築系プロのスキルを持つものによる重機を扱う作業や屋根に登る作業、医療国家資格を持つ者によるマッサージなどのボランティアもある。
ボランティアに参加したい人へ
まず大原則は「必要な装備は全て自分で持参の自己完結、自己責任での行動」である。
それが出来ない人は行っても迷惑をかけるだけなので、地元に留まり普通の生活や義援金寄付をした方が有益である。
まず、必ず被災地の社会福祉協議会および被災自治体の公式サイトをこまめに熟読し、どのようなボランティアが求められているのか、持参する装備や参加にあたっての規定をしっかり把握しよう。
状況は刻一刻とかわり、必要とされている条件も違って来る。
どのようなボランティアが募集されているかは、FacebookやTwitterでの各自治体や市長などの公式アカウントでも随時告知されているため、必ずまめに見ておく事。
服装は安全を重視し、ヘルメットやマスク姿が望ましい。
夏の暑い時はキツいので、飲料水や塩タブレット、暑さ対策グッズを必ず持参して無理はしないこと。
特に津波や洪水後の現場の泥は危険な細菌や釘や尖った破片が多く含まれている可能性も高く、怪我や感染の危険を鑑みると長袖が望ましい。
辛くなったら早めに休ませてもらうこと。
でないと自分が二次災害の犠牲者になりかねない。
そして現場ではリーダーの言う事をしっかりと聞いて、被災者に迷惑をかけるようなことがあってはならない。
東日本大震災では炊き出しボランティアが勝手に避難所の調味料を使ったりするトラブルも発生している。必要な材料は自分で持ち込みが原則である。
また、被災者や損壊した家屋の写真を無断でSNSなどに投稿するのも厳に慎むべきである。
また、行ってはみたものの受付人数をオーバーして、何もしないまま帰るはめになることもよくありがちである。
こうしたときは既に再開している地元のお店などでお金を落としていくのも支援のひとつである。
そして多くのボランティア団体は善意と熱意で行動しているのだが、中には詐欺やカルト宗教・疑似科学系、過激派系組織などの悪辣な団体もあるため注意されたい。
こうした団体は一部分においてはまともな活動をしていることもあるが、中長期的にみると怪しい活動へのオルグに繋がったり、地域を乗っ取るような活動でトラブルを起こすからである。
また、主催者が過去に犯罪歴を持つもの、悪徳商法に関与する者もいる。
主催者が一応悪意のない人物であっても、考えが足りず準備や手続きに不備が多い団体もあり被災者に迷惑をかけてしまうこともある。
参加したいと思うボランティア団体は公式サイトの会計報告などを必ずチェックして下調べし、代表者の名前を検索するなどして評判を確かめること。
悪評が多い団体、肝心な情報を開示していない団体には近寄らないのが吉である。
「どれがまともかわからない」という時は、とりあえず現地の自治体の公式サイトを熟読の上、現地の社会福祉協議会を通じて参加しよう。
有資格者は業界関係団体からもボランティアを出すことがある。
大規模な災害時は社会福祉協議会によるボランティアセンターが開設されることもあるので、センターを経由して参加するのがおすすめ。
外部リンク
現在ボランティアを募集している被災地等の公式情報が随時掲載される。