概要
嘉禄2年(1226年)~弘安9年9月3日(1286年9月22日)
弘安2年(1279年)に鎌倉幕府第8代執権・北条時宗の招きにより来日し日本に帰化。蘭渓道隆遷化後の建長寺の住持となる。
元寇後の弘安5年(1282年)、時宗によって建立された円覚寺の開山となる。
弘安9年9月3日(1286年9月22日)、建長寺にて61歳で示寂。
臨刃偈
祖元がまだ南宋にいた1275年、元軍が南宋に侵攻してきた。当時、温州の能仁寺に避難していた祖元は元軍に包囲される。祖元は臨刃偈を詠み、元軍を撤退させたと伝わっている。
莫煩悩
2度目の元寇・弘安の役を間近に控えた弘安4年(1281年)、祖元は時宗に『莫煩悩』(煩い、悩むことなかれ)との書を与えた。その上で「驀直去」(まくじきにされ)と伝え、「驀直に前へ向かい、回顧するなかれ」と伝えた。このエピソードはのちに『驀直前進』という故事成語となった。
関連項目
筒井康隆・・・NHK大河ドラマ『北条時宗』での祖元役。初登場は時宗が元の使者を斬首に処した直後で北条一門の長老・時広の紹介で時宗と出会い、時宗にある重大なことを知らせた。