概要
新潟県民俗学会が昭和10年より発行している、民俗学専門誌『高志路』の五巻十一号「地言葉と農民生活(三二)(送葬篇)」に記載されている怪火。
それによると暑苦しく雨の降りしきる晩に、葬式のときに湯灌(遺体の洗浄)で使った湯を捨てる場所から、フワフワと火の玉が飛び出してくるものをこの名(ススケジョーチン/ススケチョウチン)で呼ぶのだという。
なお柳田國男監修の『綜合日本民俗語彙』第2巻にも、この怪火についてが記述されている。
この妖怪はツイッターの伝承妖怪お題絵において、平成24年12月のお題として出され、妖怪絵師によって新たな姿が与えられた。
登場する創作
- ようこそ了法寺へ
周囲に人魂が飛ぶ着物姿の女性「[魔漂器]煤け提灯(マヒョウキススケチョウチン)」として登場。
- 陰陽師~平安妖絵巻~
提灯を持った青年の姿の「煤け提灯(ススケチョウチン)」として登場。
あの世にたどり着けない死者の魂の化身であるという。