概要
八十万禁軍の武術師範だったが、昔彼の父親に棒術を習って打ち据えられた男(高俅)が出世した時に因縁をつけられたので仕返しを恐れて母親と一緒に都を脱出する。
逃走中に史家村の大旦那の家に滞在することになり、その礼として家の息子史進に武芸十八般を教えた。
史進がそれぞれの奥義を極めて熟達したのを見ると母親と共に延安府に旅立った。
その後彼は物語に登場しない。
人づてに延安府の経略使に仕官できたらしきことを聞けるが、王進を追って村を出た史進と再会した様子はない。
水滸伝100回本の続編として書かれた水滸後伝(当然、史進らが死亡したあとの話)では、梁山泊残党の仲間入りをする。
北方水滸伝では
都を脱出し、史進に武芸を教えるまでは共通しているが、その後は子午山(延安府の南西、坊州に位置する)に母と隠棲する。
本人はそこを動かず質素な生活を送るものの、主に魯智深の手引きにより、様々な理由から心に欠落を持った若者たちを預かり、彼らが立ち直る手助けをすることになる。
また、武者修行の途中で偶然辿りついた索超も数か月を過ごした。
立ち直った者は梁山泊に合流し重要な戦力となっているため、間接的に梁山泊へ大きな貢献をする立場となっている。
また、本人は反乱にこそ参加しないものの、単純な武芸の力量では満場一致の作中最強と思われ、立ち合いではほぼ敵なしの林冲ですら「槍なら勝機はある」程度で、索超に至っては打ちこむ隙すら見いだせなかったという。
関連タグ
AKABOSHI-異聞水滸伝-