概要
「現場猫案件」(げんばねこあんけん)とは、いわゆるネットスラングの一つ。
現場猫とはネットで誕生したキャラクターである。
大抵の場合は正常性バイアスを揶揄するためのシンボルとして使われており、大袈裟な動作で「ヨシ!」と指差し確認の動作をしているものの、実際には文字通り特定の場所を指差し、「ヨシ!」と声を出しているだけで重大な危険性を孕んだ状況を見逃している(書類チェックにおいてカラーマークするのを「特定箇所に色を付けているだけで実際には照合確認していない」という類似事例もある)というネットミームである。
そのようなミームから発展して、
…のように、安全確認とは裏腹に危険かつ無謀な行動で重大事故につながりかねない、または既に事故が発生して警察や消防などによる現場検証が進むにつれて杜撰な状況が明らかになったようなケースを「現場猫案件」と呼ぶようになった。
SNS上では、街で見かけた危険な作業の状況や事故がいつ起きてもおかしくないような場面や、工場内などの機密エリアではない撮影可能な場所で「自社では慣例的に見逃されているけど普通に危険では?」と思う現場の写真や動画などをアップロードし、「これって現場猫案件だよな?」などのように使用されることが多い。
機密エリアではないとはいえ社内写真を個人がアップロードするのは機密流出に繋がりかねない問題行動であるし、写真など撮っている暇があるなら上司に言えと思うかもしれないが「誰にもバレないから」「言ったところで是正されないから」そうなっているので、公表して社外イメージを悪化させる様に仕向けて無理矢理是正させるのも強く批判できない現状がある。