桜姫華伝に出てくる登場人物でありネタバレ含む
「なぜここにいる 私に殺されたいのか? 桜姫」
「桜姫を殺せば 私が本物の桜姫になれる」
「疾風君と仲良くするの 私は楽しいぞ」
概要
桜にそっくりな人形(ひとかた)。
元々は人の生気を吸って生きる瑠璃に似た毒の石だったが、槐の術により器となる体を与えられ、その体が桜を模したものであったために、彼の寵愛を受ける桜を「本物」と呼んでおり、憎しみをぶつける。体は楡の葉、木で形成されているので一日一回の吸水が必要。
全身に模様を入れているが、これは体を形成する楡の葉などが何かの弾みでばらばらになった際、パーツがはぐれてしまうのを防ぐため(自分の意思でばらばらにして移動することも可能)。
自分が桜の姿をしていることで、槐が優しく接してくれることに感づいている。
人間ではないため、精神体となって血桜の中に入り込む事ができる。文字は書けない。
作者曰く、周囲の人間の生気を糧としている瑠璃条は「一緒にいる人の影響を強く受ける」という裏設定があり、疾風と密会している間は性格や言葉遣いが疾風に似てきているとのこと。
ある日、朱里の策で疾風との密会現場を槐に見られ、裏切り者として捨てられてしまう。そして「桜の代わりになれなかった」怒りを桜本人に向けるが、身体に描かれていた紋が雨で流れかけていたため、桜との戦闘中に左腕を失い逃亡する。その後、彼女を見つけた桜の「私が主になる」という言葉を受けて、白夜に術をかけなおしてもらい、桜の傍にいるようになった。
以降は疾風を友人として以上に大切に思っていたが、槐を忘れられず、桜を裏切ることも出来ないと悩み、かつて奪われた小指の部分の葉と手紙を疾風に残して屋敷を飛び出す。そして朝霧を斬ったことで心を壊してしまった桜のため、槐と相打ちになる覚悟で血桜を呼び出すも、血桜に拒まれて身体を貫かれ、命を落とした。