概要
名脇役として日本映画界を支えたバイプレイヤーである。
1925年、日活に入社した。2年間ほど仕出しを務め、1928年に『出世二人小僧』で準主演に抜擢される。1931年の『かんかん虫は唄ふ』で初主演し、以降二枚目スターとして活躍する。
1933年に現代劇部から時代劇部に移るが、1934年に友人で日活京都の製作部長だった永田雅一が興した第一映画社に参加、脇役として活躍した。
1936年、第一映画社が解散後、永田について新興キネマに入社し、主演・準主演で活躍した。
1940年、以降はフリーとなり戦中は主に東宝の映画に出演したが、完全に脇役に回っていた。
『次郎長三国志』シリーズの登場人物である法印大五郎は、自らもって適役と任ずる当たり役で、監督や配給会社が変っても自ら志願して可能な限り演じ続けた。東宝で9本、東映で4本の同映画を残した。
1992年2月21日、肺がんのため死去。79歳没。