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概要編集

病状が手の施しようがない状態になること。

膏肓(こうこう)とは心臓と横隔膜の間のことで、薬も鍼も効かないエリアとされた。


また、現在ではそこから転じて趣味仕事に没頭しすぎるあまり、周りの人が手を付けられない状態を指す言葉ともなっている。

 

故事編集

紀元前5世紀の中国にいた「景公」という王様は、重病で寝込んでいた時、病魔が二人の子供になってペチャクチャ喋りながら自身の体内に隠れる夢を見た。

 

「やべーよやべーよ、緩(かん)とかいう医者がこっちに来てるってよ!」

「緩は腕利きの医者だっていうし……このままじゃ退治されちゃうよ!!」

 

「それならここ(膏肓)に隠れようぜ?ここなら針も薬も効かない、だから無事にやり過ごせる」

 

そして景公を診察した緩も「この病は治しようもない……針も届かず薬も至らないところにおるのです」と断言したが、景公は「草加…あなたはよい医者だ」と手厚く礼をしてから帰らせたという。

 

後にこの病魔は景公の見た夢にちなんで「小姓」と呼ばれ、笠を被った人面の白蛇のような姿で表されるようになった。


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匙を投げる 手遅れ

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