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概要編集

本作は、『月刊アニマルハウス』(白泉社)1989年8月号から1992年4月号と『ヤングアニマル』1992年(1号)から1998年(21号)まで連載された。単行本は全15巻、文庫版(白泉社文庫)と完全版(MFコミックス版)は全8巻が刊行されている。


あらすじ編集

マリーはCAT(Counter Attack Terrorism、米国に所属する半軍半民の反テロリズム専門部隊)の凄腕女性指揮官。薔薇の形に見える傷跡から「薔薇のマリー」と呼ばれる。夫と息子をテロ活動により失った過去を持ち、テロ壊滅に命をかける。


主な登場人物編集

真理子・ローズバンク(まりこ・ローズバンク、ディビジョンM指揮官)

本作の主人公。通称は「マリー」。物語開始時点で26歳の女性。日本人だが米国人男性と結婚して米国籍となっている。夫ハロルドと息子ティミーを失い、自らも瀕死の重傷を負ったシドニー空港での爆弾テロを契機に「CAT」に入隊。CAT内でトップクラスの実績を残すチーム・ディビジョンMを率いテロ撲滅に執念を燃やす。テロに対する感情が昂ぶると、テロで負った胸元の薔薇形の傷跡が紅く染まる。


ヘルガ・ミッターマイヤー

旧東ドイツ出身。長い黒髪と鋭い目つきが印象的な女性。デライラと並んで、かなりのヘビースモーカーである。

ディビジョンM副官。肝が据わり行動力に富むだけではなく、自他共に厳しく冷徹な言動から「鉄の処女(アイアン・メイデン)」と呼ばれる。


アイリーン・サンダース

第一分隊・突撃分隊長。高給に引かれてのCAT入隊後、子供を巻き込んだあるテロ事件からテロへの嫌悪を募らせて撲滅に心底から注力するようになった女性隊員。小柄な体格ながら気性は荒く口も悪い。


デライラ・カンクネン

第二分隊・後方支援分隊長。スウェーデン出身で、元ファッションモデルの女性隊員。通称は「デラ」。常にサングラスを掛けており、長身で威圧感がある。


鈴龍姫(りん りゅうひ)

ディビジョンM結成当初に新入隊員として配属された生え抜き隊員。普段は料理好きで少女趣味の若い女性で、香港の「白九龍(ぱいくーろん)」と呼ばれる闇組織出身の女性隊員。香港を出て「CAT」に入隊。


コリーン・アンダーソン

15歳で博士課程に進み、CATで唯一理系博士号を持つ女性隊員。理系専攻であるため科学や数学は得意だが、歴史や哲学などは大の苦手である。作戦時は主にジェシカと共に爆発物処理を担当する。


ジェシカ・クレアキン

旧ソビエト連邦陸軍から亡命してきた女性隊員。コリーン同様爆発物処理のエキスパートであり、その技術は男性部隊も含めたCATのトップクラス。また並の男性よりもはるかに体格が良く力も強い

OVA版編集

東映Vアニメ『砂の薔薇(デザート・ローズ) 雪の黙示録』として1993年に東映ビデオより発売された。後に、DVD版も2008年5月21日に発売された。

アニメ制作 - J.C.STAFF

キャスト編集

薔薇のマリー<真理子・ローズバンク>:佐々木優子

ヘルガ・ミッターマイヤー:折笠愛

デラ(デライラ)・カンクネン:伊倉一恵

アイリーン・サンダース:本多知恵子

ジェシカ・クレアキン:江森浩子

リン(鈴竜姫):水谷優子

コリーン・アンダーソン:天野由梨

エルンスト・ハイネケン中佐:銀河万丈

ハロルド・ローズバンク:菅原淳一

ジャン・ピエール・モンタン博士:中博史

ティミー(ティモシー)・ローズバンク:矢島晶子

説明する男&大佐:梅津秀行

英国首相:大山高男

アメリカ大統領:河合義雄

シェリー:萩森侚子

リンダ:山崎和佳奈

秘書:引田有美

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