環境省・自然環境局・超自然災害対策室長。
声優は相沢舞。
帝富士子の後任として環境省・自然環境局・超自然災害対策室長に就任したスカートスタイルのスーツを着こなした、右足は義足の車椅子の美女。表情・物腰・言葉使いも何時も柔和だが、それ故に腹の底が読めない人物でもある。年齢は二十代後半。
帝富士子は大おばにあたるが、親族とはいえ年齢も若く、身体に障害を抱えているにもかかわらず後を任された事からも、室長としての能力を富士子に高く評価されていたと思われる。
対策室の年下の職員に接する態度は概ねフレンドリーなもので、職場をアットホーム的な雰囲気にする事に貢献していた。また諫山黄泉や土宮神楽の事も親身になって心配していた。もっとも黄泉と紀之の仲を取り持とうと処理班の面々がした時のように悪ノリする事もある。
大切な人を自らの手で殺めた過去を持つ。故に同様に冥府魔道に墜ちた者は如何なる者でも容赦しない決意をもっており、それは怨霊と化した諫山黄泉も例外では無かった。だが、心の傷跡は消えないようで、普段は自ら殺めた大切な人からの(?)指輪は外しており、冥府魔道に墜ちた親しい者を滅する折にその覚悟の表れとして付けるようである。
ハンディを背負っているものの、その退魔師としての戦闘能力は諫山黄泉曰く「現役」であり、車椅子に付けられた機能などを駆使して、二階堂桐と共に怨霊と化した諫山黄泉を一時は追い詰めた。
だが、諫山黄泉を止める事は出来ず、彼女が引き起こした一連の事件の終結後、室長を辞任。現在は自らを庇って幼児退行化した二階堂桐の入院先に足繁く見舞いに通っているようである。
二階堂桐、諫山黄泉、土宮神楽、諫山冥の事は名前をちゃん付けで呼ぶ。飯綱紀之は「紀ちゃん」と呼んでいる。また霊獣乱紅蓮、管狐も菖蒲の手にかかれば「乱ちゃん」「チビちゃん」である。
怨霊となった諫山黄泉、土宮神楽からは「神宮寺室長」と呼ばれていた。