※ストーリーのネタバレを含みます
概要
ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダムに登場する重要なアイテム。
古代に空で繁栄したゾナウ族が保有していた秘宝でありこの世に7つ存在する。
見た目は無色透明の巨大な勾玉で、所持者の属性の色に発光し、漢字のような文字が刻み込まれる。また自動で所持者に合わせたサイズへ拡大縮小され耳飾りや首飾りなどの付属パーツが生成されて装着される。
所持者が元々保有している力を倍加させて、分身を生み出したり自己強化を行う事ができる強大な力の塊。善悪に関係なく力を発揮するため悪しき者に渡れば災厄を生み出してしまう。所持者が死ぬと力が抜けてリセットされるのか元の無色透明に戻る。
秘石を扱う者は基本的に「賢者」と呼ばれる。
公式設定資料集『マスターワークス』によると、天地創造の時代にハイラルを創造した3柱の神により生み出されたものであり、後にゾナウ族をその守護職として任命したという。トライフォースと非常に似た経緯を辿っているが、本作ではトライフォースの存在が一切語られておらず、両者の関係性は不明。
秘石とその所持者の推移
名称はユーザー間での通称。
①
- 光の秘石:ラウル/ゾナウ族・ハイラル初代国王。秘石は元から所有していた。破魔の光を操り砲撃やバリアを行使する事ができ、他の賢者からエネルギーを借りる事でより強化される。
- 時の秘石:ゼルダ/ハイリア人・時の賢者。現代に残ったラウルの右腕からこぼれ落ちた秘石を拾った時にゼルダ自身が持つ光と時の力から時の属性が選ばれた。この秘石によって無意識に時を巻き戻し過去へ渡ったと思われる。
②
- 時の秘石:ソニア/古代ハイラル人・初代ハイラル王妃。ラウルに秘石を渡された。時を止め巻き戻す事ができ、またラウルにエネルギーを貸す場面も見られる。
- 闇の秘石:ガノンドロフ/ゲルド族・魔王。ソニアを殺害し奪い取った。闇を自在に操り瘴気を生み出す。また魔物を生み出す世界のシステムに闇の力を注ぐことで魔物を生み出し使役することが出来る。
③
- 風の秘石:チューリ/リト族・風の賢者。初代賢者から秘石を受け継ぐ。風を自在に操る力を発揮し、分身を生み出し貸し与えることもできる。
④
- 炎の秘石:ユン坊/ゴロン族・炎の賢者。初代賢者から秘石を受け継ぐ。炎を自在に操る力を発揮し、分身を生み出し貸し与えることもできる。
⑤
- 水の秘石:シド/ゾーラ族・水の賢者。初代賢者から秘石を受け継ぐ。水を自在に操る力を発揮し、分身を生み出し貸し与えることもできる。
⑥
- 雷の秘石:ルージュ/ゲルド族・雷の賢者初代賢者から秘石を受け継ぐ。雷を自在に操る力を発揮し、分身を生み出し貸し与えることもできる。
⑦
- 魂の秘石:ミネル/ゾナウ族・魂の賢者。元から所有していた。魂を肉体から切り離し、他の物体に憑依することで永い年月を経ても復活できる。
関連タグ
龍化の法
ストーリーの重大なネタバレ注意!!
秘石には他の使い道がある。龍の泪の3番目(ミネルが初登場する記憶)でゼルダが元の時代に帰る方法の一案として語られた禁術「龍化の法」である。
巨大な力を持つ秘石を体内に取り込むと、その力によって龍へと進化し長生不老を得るというもの。太古から現代まで生き続けるというある意味時を超える方法だった。しかしそんな上手い話があるわけもなく、龍化にはある対価を必要とする。
それは、龍になった者は自我を失ってしまうというもの。人間をやめ無理矢理龍へ進化する事で心が消え去り、ただ空を漂う存在になってしまうのである。そうなっては意味が無いとミネルもその案を棄却した。
しかし、後に壮絶な覚悟を決めた賢者と世界を滅ぼさんとする魔王により、禁術は行使される事に……。
余談だが、ブレワイとティアキンに登場する3匹の龍がかつて龍化の法を行使した前例ではないかという考察もあり(彼らの耳の形状がゾナウ族のそれと近いことも根拠の一つ)、『マスターワークス』でも同様の説が示されている。