概要
CV:三上枝織
主人公・星宮エイジの通う高校にやってきた転校生の美少女。
その正体は、日本を支配下に置く国連暫定統治機構の九州支部 “太宰府政庁” に属する軍人。オーダーであり、階級は少尉。武器は日本刀。
偵察任務を負ってエイジと接触するが、後述の理由から恨みを抱いており、本来の目的を放棄して彼を殺そうとする。
しかし、エイジの 『拘束する支配者 (バインドドミネイター)』の前に返り討ちにされ、 彼に以下の支配を受ける。
- エイジの 「領土」 から一生出てはいけない
- エイジとその妹・星宮瀬奈を傷付けてはいけない
- エイジの伴侶となる
3つ目の支配はアクシデントでありエイジの本意ではなかったが、「側にいれば何時かエイジを殺せるかもしれない」とこれを受け入れ、以後、彼と行動を共にする。
家族とエイジへの復讐
空手の黒帯の父に剣術の達人の母という武闘派の家系に生まれる。
幼少時は 「爆弾娘」 と呼ばれる手の付けられない暴れん坊であり、父から 「拳は好きな奴を守るために使え!」と鉄拳制裁を受けたことも。
十年前の 「大破壊」 で発生した火事で両親を亡くしており、前述の「拳は好きな奴を守るために使え!」 という教えから、最愛の両親を奪う 「大破壊」 を起こしたエイジに強い復讐心を持つ。
性格と行動
山口を統治するオーダー・平景清いわく 「復讐のことしか考えていない馬鹿」。
その言葉通り猪突猛進であり、「何となくアンタ嫌いだから」「ややこしい事ぬかす奴はみんな敵」 とエイジ殺害の共闘を持ちかける景清の誘いを断っている。
エイジの支配下にあるため直接手を下すが出来ず、そのため様々な策を弄して殺害しようとするが、その度にしくじって自分が死ぬ羽目に。
また、自分の手でエイジを殺すことにこだわっており、彼が別の誰かに殺されそうな場合は助言や手助けをすることもある。
人間関係
レズっ気のある平景清からは 「僕好みのいい女」と評され、「姉御」と呼ばれて好かれている。
能力:再生の炎 (リバースファイア)
十年前の両親の命を奪った火事に自身も巻き込まれ、瀕死の火傷を負った際、死の淵で 「自身の再生」 を願ったことから得た能力。
能力像は、左目に眼帯をしたドクロ。
どんな状態からでも自身の身体を自動修復することができる (そのため、鈴は限りなく不死に近い存在である)。
また、意識的にオーダーを命じれば、再生速度を速めたり、他者や最近壊れた物質の再生も可能。
回復する際は、対象が炎に包まれる。
厳密には 「最近起きた物理的破壊現象を巻き戻す能力」 であるため、古傷や病気、石化などの状態異常を治すことはできない。
ネタバレ注意
「赦すわ」
「憎かったわよ」
「憎くて憎くて」
「憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて」
「憎くて!」
「憎くてね!」
「アンタを憎んで」
「その果てに好きになったわ」
復讐のことだけを考えてエイジを追いかけた鈴。
しかしエイジやその妹と接するうちに、それ以外の複雑な感情が芽生えていった。
そして物語中盤、驚きの真実が明らかになる。
かつての「大破壊」はエイジではなく、その妹の純粋な願いによる事故であったこと。そしてエイジは本来の能力により、妹の記憶と能力を「盗み」、自身の記憶すら改竄して妹を庇い、罪を背負ったこと。
記憶を取り戻し、妹に拒絶され、生きる気力すら失いかけたエイジ。かつて復讐を誓った少女は、殺したいほど憎んだ少年を支えることを決意する。