「いいでしょう....殺しなさい!私を殺して、命ある限りその事実に苦しみ続けるがいい!!」
概要
CV:谷山紀章
小室孝らが所属する「藤美学園」の教師。
周りには人格者として知られているが、その本性は酷く歪んでいる。
父親である紫藤一郎は衆議院議員。母が酒浸りとなって死亡する等の悲惨な少年時代を過ごしてきた事に加えて、父の地盤が異母弟へと継がれた事で紫藤家を激しく憎むようになり、性格は大きく歪んでしまった。以降は自らを含む紫藤家を破滅させる為にわざと従順になっている。
異変後は、足首を挫いた生徒を助けるどころか顔面を蹴って見捨てるといった、とても教師とは思えない行動をする。作中では直接描かれていないが、平野コータに対しては異変前から見下していた模様。
学園脱出後はマイクロバス内での家族の安否確認を優先する孝達と立て篭もりを主張する生徒達との対立を見て、現状を仕切り今後問題が起きる前に手を打とうとリーダーへの名乗りを上げ、半数の生徒達の同意を取り付けてリーダーとなった。それに反発した孝達がマイクロバスを降りた後も、残った生徒達を統率するが、それと同様に危険な方向にカリスマを発揮するタイプでもあったため、マイクロバスのなかはもはやどうしようもないことになってしまった。
麗の父親である正の捜査が一郎の身辺へ及んだ際には一郎の命令で麗の成績を改竄し、留年させた。そのため宮本麗は彼の事を憎んでおり、挙句の果てには、彼がやってきた幾度の外道振りに対して「殺す価値もない」とまで言うほどである。
高城邸に避難した場面では外面を良くしていたものの、偶然麗と再会してしまった事をキッカケに大勢の前で上記の本性を暴かれ、高城邸の長である高城壮一郎からは追放を告げられた。
その後、マイクロバスで移動していたところを核爆発の電磁パルスによるエンストで事故を起こして「奴ら」に取り囲まれてしまったが、生徒共々運良く生き延びた上によりにもよって正がいる新床第三小学校へと辿り着き、何かを企むような表情を浮かべながら校舎へと向かっていた。
……が、それから程なく原作者の逝去による打ち切りで紫藤達のその後については完全に不明となり、結果的に紫藤親子が永遠に決定的な報いを受けないままフェードアウトする事となった。