紺(怪物事変)
こん
飯生を盲目的に信頼しており、隠神探偵事務所と敵対する。しかし紆余曲折あって夏羽に懐いた。すごく懐いた。精神年齢は幼く、根は素直ないい子。反面、感情の起伏が激しく情緒が不安定な面もある。
夏羽に対して無自覚に好意のようなものを抱いているが、その感情を理解できず、ことあるごとに自分が振り回されている状態。夏羽が他の女子と仲良くすると苛立ったり、夏羽と会えないことで落ち込んだり、そんな時に夏羽に撫でてもらうと調子が良くなったりと、自分に対する夏羽の行動に一喜一憂する日々を送る。その様子は幼子のように純粋無垢。
夏羽たちとの衝突の後、その純粋さを飯生に利用され、夏羽を懐柔するように命令される。しかし共に過ごすうち、飯生と夏羽の双方への思いから葛藤し、四国に同行した際には情緒不安定となってしまう。苦渋の末に夏羽の石を盗み出すも、自分の事をどこまでも信じようとする夏羽を見たことで、とうとう溜め込んでいた思いが大粒の涙となって零れ出す。
夏羽に石を盗んだことを謝罪し、冒頭のセリフと「悪い子でごめんなさい」という言葉を告げるも、次の瞬間に野火丸に胴体を爆破され、瀕死の重傷を負う。しかし野火丸の事前の根回しと、その場に駆け付けたアヤの治療によって一命を取り留め、その後は四国で療養している。
実は紺は那須に住む石鎮の一族の出身であることが第49話で判明。その過去が語られた。きょうだいの中で一番年下であるうえ失敗ばかりでいつも叱られていたが、妖結石のひとつ・殺生石を守るおいな様からは可愛がられ、紺もそんなおいな様のことが大好きだった。しかし殺生石および石鎮の血の力を狙う飯生によって、力を失いつつあったおいな様や親兄弟を含む一族を喰い殺された現場に遭遇。「一匹くらい残しておけば血の力を増やしてまた喰える」と考えた飯生によって「稲荷(おいな)はわたし、わたしは飯生」という記憶の改竄を受け現在に至る。つまり飯生は紺が付き従うべき主人でもなんでもなく一族の仇だったのである。しかし、夏羽が屋島を去る前に
「紺がいい子がどうかは俺にもわからない。紺にしかわからない。だから俺は紺がいいと思うならいいと思う」
と眠っている紺に語りかけたことで生前おいな様に言われた
「おまえはおまえの信じるいい子になりなさい」
という言葉を思い出し本当の記憶を取り戻した。
「いい子も…悪い子も…あの女も…関係ない!紺だから!奪わせない!!紺は……そうするんだ!!!」
そして覚醒した紺は屋島を強襲した花楓に一人で立ち向かう。もう二度と大切なものを奪わせないために。
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「しかも もとの水にあらず」 覚醒して以降、明らかに知性が上がった紺ちゃんに、夏羽クンが今までにない感情を抱いてくれたらいいなぁという話です。 ※本編59話以降の設定を含みます。5,111文字pixiv小説作品きっとそれは夢じゃない
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