プロフィール
概要
『シキの親を探す』という目的で群馬県錦糸郷を訪れた隠神たちの前に現れた謎の少女。
怪物のことを知っており、毒を受けた隠神に解毒の術を教えるなどの行動をとる。登場してからしばらくは『(蓼丸)アヤ』表記だった。
その正体は名字からもわかる通り、蓼丸織の異父妹。
シキの父方の叔父である蓼丸昭夫が、生物のあらゆる損傷を治癒する“金の糸”を生み出す実験の過程で生まれた。昭夫は金の糸の伝承を知り、蜘蛛(アラクネ)である織の母・山蜘蛛之仔組の弱みに付け込み、彼女を様々な怪物と交わらせ続けたが、その中でも唯一人の形を取って生まれた存在。
金の糸の能力をその身に宿しており、昭夫の歪んだ名声欲のために長年モノ扱いされてきた。
しかし夏羽達の活躍により、兄である織と邂逅し、母と再会することが出来た。その後は家族で暮らしながらも、治癒能力を活かし怪物の治療屋になることを決め、夏羽達の元を頻繁に訪れている。
人物
兄同様に気が強いが、他者を思いやり、如何なる状況でも芯を貫くことが出来る気丈な性格。しかしまだ幼いゆえに、焦燥感などから精神的に追い詰められてしまう場面も見られた。
事件収束以降は怪物の治癒を続けながら数々の修羅場を越えてきたことにより、重要な場面で肝の太さを見せるようになる。
織に対しては当初、「会ったことのない兄への憧れ」と「母と兄の仲を引き裂いた罪の意識」が混ざり合った複雑な感情を抱いていたが、シキが自分を一切責めずに家族として認めてくれたことにより、「お兄ちゃん」と呼ぶようになる。
最近は若干兄をぞんざいに扱っている印象を受けるが、所々で家族として気にかけていることがわかる。
自分達を救う為に尽力した夏羽に好意を抱いたようで、積極的にアプローチしているが、恋愛という概念を理解していない夏羽には通じないことも多い。
また夏羽を巡って紺とはよく対立しているが、紺に比べたら幾分か冷静な反応をしている。
当の紺とは「虫女」「ババア」と罵り合っている。
織達の前に現れた時は昭夫が用意したガーリーな装いだったが、趣味に合わないこともあって事件以降は着ておらず、逆にスポーティーながらも露出の高い際どい服装に着替えている。
余談
織とは『蜘蛛の兄妹』ということもあってか、二人とも『織』と『綾』という織物に関わる名前を付けられている。
特に栃木県には「蜘蛛の綾織」という鶴の恩返しの蜘蛛版のような内容の民話が存在しており、これが二人の名前の元になったとも取れる。