概要
原義は文字通り、結婚後初めて迎える夜の事なのだが、もっぱら夫婦が結婚後初めて行う性交を指す場合が多い。
新婚初夜(しんこんしょや)や単に初夜とも言い、特に性交について強調する場合は初夜性交とも呼ぶ。
かつては子を持つ事が重要とされていたのもあり、結婚後の宴会に夫婦は参加せずに別室で行為に及ぶというパターンがあったが、時代が進み近年になると結婚は『家と家との繋がり』ではなく『個人と個人の繋がり』という考えが広がった事で、二人が出会って初めての性交が重視されるようになり、単に「初夜」と呼ぶ場合、結婚前の初性交を指すことが増えている。本来は結婚を意味する「結ばれる」という言葉も、近年では恋人同士の性交を意味する用法へと変化している。
さらに、結婚初夜はバブル景気の頃まではホテルの大宴会場などを用いて盛大な披露宴を執り行い、その日の内に新婚旅行へ出発、その夜に初夜性交を行うことが多かったとされているが、バブル崩壊とともに地味婚が台頭、披露宴は縮小され、新婚旅行も式当日の出発ではなく別日の出発となり、式当日は新郎新婦の友人など親しい関係者を招いての2次会、3次会を開いて新郎新婦も参加する形態が増えた。
結果として、結婚式当日の夜は新郎新婦は遅くまで友人らとともに過ごすこととなり、疲れによって性交を行う気力がないことなどから、初夜性交が「結婚後初めての夜」とは異なるケースが増えている。