曖昧さ回避
ニンジャスレイヤーに登場する暗黒経済組織については→ソウカイヤを参照。
概要
株式会社のうち、市場で株が取引されているものであればそれを購入することで株主になれる。それを悪用し、株式を若干購入して株主総会へ出席して株主の権利行使を濫用することで不当に金品を受け取ったり、要求するもののことである。
別名として「特殊株主」「プロ株主」等があり、英語ではracketeer(違法事業者)と呼ぶ。
総会屋のやっている行為は利益供与要求罪となるほか、会社側も商法497条に規定されている利益供与罪に問われる。
分類
総会屋と一口に言っても実態は細かく分かれる。何れも反社会勢力が絡んでいることが多い。
進行係(与党総会屋)
リハーサル段階からサクラとして参加し、会社の説明に「原案賛成」「異議無し」「議事進行」の立場で進行を図る者。万歳屋、進行屋とも呼ぶ。三本締めで総会を終わりとする、無風の「シャンシャン総会」にさせるのが仕事。総会屋の司令塔。
会社ゴロ(野党総会屋)
総会で無意味な発言や質問、スキャンダルに関する質問を繰り返し、議場を混乱させることで己の存在を知らしめ、その行為を止める事への「対価」として利益を得ようとする者。
嫌がらせのタイプで更に分かれ、幹事総会屋の下に、攻撃屋、防衛屋、仲裁屋と役割分担し台本を書いて動く者を始め、無意味な株式分割で他の総会屋を呼び寄せる分割屋や、噂をばら撒いて企業の信用を貶す行為を行う事件屋などが居る。
新聞屋(出版屋、雑誌屋、通信社など)
総会屋とブラックジャーナリストの中間に位置し、新聞や雑誌を発行する。
多くの新左翼系文化人が資金稼ぎや武者修行のために寄稿しており、中には一般の書店でも取り扱われたものもある。現在発行されている雑誌月刊「創」(旧名「構造」)は社会問題に関するスクープを多数出しており、人気や支持が強かったこともあって、総会屋の取り締まりが強まったころに社員によって一般雑誌に転換したものといわれている。この他、月刊創にも連載を持つジャーナリスト佐高信氏が若い頃編集長を務めた「現代ビジョン」も総会屋雑誌だったといわれている。
政治ゴロ
売名目的のみで立候補し、政治資金名目で企業から協賛金を強請るが、実際には選挙運動を殆ど行わない右翼系泡沫候補に多い。社会運動標榜ゴロや、えせ同和なども政治ゴロと同類である。
倒産ゴロ
企業倒産に付け込み、或いは偽計を用いて経営陣に倒産を促し、倒産企業の資産を安く買い叩いたり資本参加して会社を乗っ取る者。実力者になると政治家等とも連携し、裁判所に対しても一定の影響力を持つといわれている。
特許ゴロ
パテントトロールとも呼ばれ、特許、商標、ドメインネーム等を使用企業に先立ち不正に取得して金銭を得ようとする者。