作品解説
戦国時代の中国・斉を舞台に、もう一人の孫子と呼ばれた青年・孫臏の活躍を
孫子兵法を交えながら解説していく、歴史スペクタクル漫画である。
登場人物
孫臏
主人公。読みは「ソンピン」(ビンという漢字は、月へんに賓)
かの有名な孫子兵法で知られる軍師。
黥刑を受けており、顔には罪人の証である刺青が彫られており、両膝の骨は抜かれている。
持ち前の頭脳で、自軍を勝利に導く。
馨逢
読みはシンフェン。中華メイドで、本作のヒロイン。18歳。
元々は斉の出身だったが、幼少時代に狄に拉致され、更に家族を殺害されてしまう。
その後、彼らの慰みものにされ、その悔しさから彼らを見返そうと腕を磨き、百人の兵士の長にまで上り詰めた。
孤児であるトルタイを実の弟の様に可愛がっており、ひょんな事から彼を人質に捕らえられ、ソンビン暗殺の命を受け、スパイとしてソンビンのいる斉軍に潜り込む。
が、ソンビンの優しさや性格等に触れていくうち、やがてソンビンを心から愛する様になる。
トルタイ
中原定住民の少年だったが、狄に浚われ、彼らの言葉が解らないせいで、日々虐待を受けていた。
シンフェンは身体を代償に彼を引き取り、実の弟の様に可愛がっている。
冒曼
読みはボーマン。匈奴の長を勤める青年で、顔の半分が剥き出しになっている。
テノ
ボーマンの妹で、実の兄である彼に対し、禁断の想いを寄せている。
登場する漢字表記の固有名詞
史実と伝わる固有名詞は慣例的な日本語音読みの平仮名ふりがな、本作オリジナルの場合は中国語読みの片仮名フリガナになっている傾向が見られる。
阻大(そだい)のような例外も若干ある。