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EX-ARM

えくすあーむ

『EX-ARM(エクスアーム)』とは、近未来を題材とした漫画作品、およびそれを原作としたアニメ作品。
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概要編集

テロと大幅な技術革新を経た2030年東京を舞台に、「EX-ARM」と呼ばれる超兵器を巡る、警察と犯罪組織との戦いを描いたSFアクション作品。作画は古味慎也、原作はHiRockが担当。

世界観やキャラクター設定などは古味が単独で手掛けた「EX-VITA(エクスヴィータ)」(ミラクルジャンプにて短期連載)が元になっている。


グランドジャンプ」にて2015年6号から2018年1号にかけて連載された後、「少年ジャンプ+」でのWeb掲載に移行し、2017年12月から2019年6月末まで連載された。単行本は全14巻。

その後、「グランドジャンプむちゃ」にて続編『EX-ARM EXA(エクスアーム エクサ)』が2019年9月号から2021年3月号まで連載された。単行本は全2巻。


全作通しても謎や物語は未回収のまま終わっている。


登場人物編集

主要人物編集

主人公。2014年の東京で高校生活を送っていたが、16年後に脳だけの状態で目覚め数奇な運命を歩むことになる。

警視庁EX-ARM対策課の刑事。過去に両親と弟を喪っている。

美波の相棒である女性型アンドロイド。必要に応じアキラに躯体を貸与している。

  • 天守マツリ

『EXA』より登場する、もう一人の主人公。2035年に公安警察に来た新人警官で、テロの容疑者であるアキラを追う。


警視庁EX-ARM対策課編集

対策課課長。2020年に発生したテロの容疑者としてアキラを監視下に置き、他のEX-ARM回収のため利用する。

『EXA』時点では死亡している。

対策課主任。華族の出身であるキャリア組。実家は潤沢な資産を有しており、捜査の際には惜しげもなくポケットマネーを投じる。

『EXA』時点では警察を辞め、父の地盤を継ぎ政界に進出している。

対策課所属のエンジニア。マイペースだが優秀で、現場に出ている美波たちをサポートする。

『EXA』時点では警察を去り、アキラたちと共に地下に潜伏している。

対策課捜査員。元傭兵の武闘派。

『EXA』時点では警察を辞め翠里のボディーガードに転職している。

対策課捜査員。

『EXA』時点では唯一警察に残り、マツリとコンビを組んでいる。


その他編集

アンドロイド開発により躍進を遂げた大企業「入谷重工」が開発した量子コンピュータ。他人と交流する際には巫女装束のアバターを使う。

アキラの兄。2014年時点では大学でアンドロイドの研究をしていた。

入谷重工のCEO。2014年時点では柊一の恋人だった。

政治結社「仁國社」会長・葉山雅邦の孫娘。後に祖父の後を継ぐ。

美波の弟。数年前にテロに遭い死亡したことになっていたが、実際は中東の富豪アル・ジャード(CV:関智一)に救われ全身のほとんどを機械化して生き延びていた。

終盤に死亡するが...。

もうひとつのEX-ARM No.00であり、2020年に起こった「東京オリンピックテロ」の真の実行犯。


EX-ARM編集

何者かによって開発された、人知を超えた機能を宿した兵器。人体のパーツを模しており、使用するためには人体に装着あるいは移植すること、人間の脳を介する必要がある。


No.部位能力・備考
00脳髄あらゆる機械に接続し、ハッキングを可能とする。α(アルファ)=アキラとβ(ベータ)の2機が存在する。
01脊髄詳細不明
02眼球目を合わせた者の記憶を改竄して操る。
03眼球視認した対象の未来を見通す。
08左手通称「スルーハンド」。掌から力場を展開し、それに触れた物を透過させる。応用により壁抜けもできるが、掌が向いている方向にしか作用しないため、前に進めても横や後ろには移動できない。
09  生物の体内物質を強力な爆弾へと組み換える。
10左肩金属の原子運動を操作して高熱により融解させる。
11右手強力な電磁パルスを操り、任意地点を爆破することも可能。
12右手首No.11を連続で大量に起動可能になる動力炉。単体での効果は不明。
13右肩異なる2つの空間に存在する物体の置換。
17右足高周波ブレードを発生させる。
20外見を別人へ擬態させる。
21頸部空気中に存在する窒素の固体化。
23右胸物体をコピーし短時間だけ実体化させる。
25腹部ナノアセンブラ。
28  逆位相波形の周波数を発することで、周囲の音を消し去る。

ノベライズ編集

『EX-ARM エクスアーム THE NOVEL』のタイトルで、久麻當郎によってノベライズされているが、スピンオフ作品という形を取っている。

後に原作の作画担当である古味自身によるコミカライズ『EX-ARM Another Code(エクスアーム アナザーコード)』として「ウルトラジャンプ」で連載された。


テレビアニメ編集

2021年冬アニメとしてTOKYOMXサンテレビに加えてBSフジでも放送。

アニメーション制作はビジュアルフライト。それまで実写作品を専門としてきた木村好克が初めてアニメ監督を務める。


コロナ禍により放送が半年延期されたが、実際に公開された作品は近年稀に見る低クオリティーだったため、方々で不評を買っている。

  • レーティング上仕方ないとはいえ)原作に存在した性的・暴力的描写の大半がカットされたことによるストーリー面の希薄化。
  • メインの作画が3DCGであるにもかかわらず、キャラクターの動作や表情の変化が機械的で、声優の演技とも噛み合っていない。
  • 所々で2D作画が混在し、素人目に見ても不自然な印象を与える。
  • そもそもビジュアルフライトはCGやエフェクト製作がメインであり、長編アニメ製作の実績がない。
  • 原作の長尺CMと製作委員会に含まれるロイヤルリムジンのコラボCMが何度も流れる。

など…


これらの事がたたってか、打ち切り同然な終わりを迎えていた原作の評価は更に下がる結果となってしまった。

映像ソフト(いわゆる円盤)化の目処もなかなか立たなかったのだが、最終回放送から2ヶ月近く経った2021年5月17日に、Blu-rayBOX発売の告知がなされ、同年7月21日に売り出された。


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