あたしは⋯⋯舞鶴織雪って言うの。
知り合ってしばらく経つし、もう友達と言えるかもね。
次会うときは、この名前で呼んでね。
運悪く、その時まで生きていられなかったら⋯⋯
あたしの名前とともに────────────
死ーにーなーさーい。
人物
CV | 柳原かなこ |
ゲーム内での舞台世界、『森羅』で勃発した「天隙事件」後に発足した、旧市街地を根城とする同調者(エコーラ)による地下宗教組織、出世間の幹部の一人。
自由奔放、傍若無人な言動ながら、その笑顔の裏は計り知れない。
容姿
可憐な少女。未成年(推定)。
白髪、赤い眼に青と黒の瞳孔。
首には黒いベルト式チョーカーを付けている。
「舞鶴」という苗字や、服やアクセサリーのデザインに赤・白・黒の色合わせが多いことから、モチーフは鶴とみられる。
普段は白基調のセーラー服の上に、赤いパーカーを羽織っている。
なお、2024年11月1日放送の【アシュエコ情報局Vol.2】で公開されたもう1つの立ち絵では、胸元の大きく空いた赤く、袖の広いセーラー服に、千鳥柄に似た文様が施されたスカートを着用している。また、右手には柄の長いハサミを持っている。
本来の自分、つまり「出世間幹部」として行動する時は、この服を着用している様子。
……メインストーリー第1章「世は出世間」では、被害者である証拠としてその制服に隠された腕を晒し、そこにはダイヤ型の文様が刻まれていた。
本人は「怪化症が進んでいる、このままでは死んでしまう」と主張していたが、その真意は定かでは無い。
同調者であるならば、症状が進行することは一切無いはずだが……。
また、記憶烙印イラストでは、腕だけでなく、肩や頬にまで文様が浮かび上がっている。しかし普段の彼女には散見されない為、あくまで一時的なものであると言えるだろう。
ちなみに、事前ダウンロード150万人突破特典であるSR記憶烙印には、「千羽鶴と化す」という名前とともに、指先に折り鶴を乗せて不敵な笑みを浮かべる織雪が描かれている。(曰く、「折り鶴は自分よりも遠くへ飛べる」。)
性格
断片的な情報からでも、彼女の個性の強烈さがうかがえる。
出会い
ディレクター達との初対面時には、常に敬語で、物腰柔らかな態度で好感的に接していた。
しかしそれはあくまで表の顔であり、本性は下記の台詞の通り、少なからず悪意を秘めていると思われる。
具体的には、
・命を代償に発動する能力に対し、「すごいと思わない?」と軽んじる発言(このことから、主人公からは初対面にもかかわらず「組織ぐるみでイカれている」と評されるが、織雪本人は疑問を呈している。)
・天隙事件の五年後、旧市街地に流入したX結晶による狂人化、その惨劇を現責任者の1人である主人公に予め突きつけ、「あんたたちの存在そのものが罪であり、失ったものは永遠に帰ってこない」と冷淡に言い放ち、更に主人公が一般人ながらCEOという重役を引き継いだことに対し、「あんたは自分も他人も守れない。もし今度事件が起きても、事後報告書を書くことぐらいしかできないCEOでいるの?」と盛大に皮肉る。
また、これらの脅しに一向に揺るがない主人公の毅然とした態度に対して、「もう嫌いになっちゃった」と投げやりになったりと、奔放さを露にしている。
………が、たとえ嫌がらせの為だけだとしても、わざわざ二人きりにした上で本名を伝えたり、かと思えば唐突に主人公を「友達」扱いして揶揄うなど、心の底から憎んでいる訳では無い様子。
むしろ後述の通り、ある意味執着に近い感情を抱いている…………のかもしれない。
異核能力(ネタバレ注意⚠️)
海臨メインストーリー第3章「悪象因果」にて詳細が判明。
彼女の能力は、「紙を自由自在に操る能力」。
……と聞くと一見、他キャラクターと比べ、あまり警戒に値しない能力のように思われるが、最大の強みは用途の柔軟性である。
例を挙げると、
・紙の資料に指先で触れるだけで塵にさせ、自分の手に集めた後、再度紙に戻して奪う
・折り鶴を遥か彼方まで飛ばし、対象を尾行させたり、盗聴させる(ちなみに、鶴は手作りらしい。)
・自ら紙吹雪と化し、姿を眩ませる
……と、表の戦闘面でも、裏の情報戦においても非常に汎用性が高く、幹部という地位におかれているのも頷ける。
なお、彼女の登場時には、毎度辺り一帯を覆い尽くすほどの光る紙吹雪が現れていることから、この紙自体が彼女の異核能力によって生み出されている可能性が高い。
作中では、人々が「紙」を「雪」と見紛う描写が多くなされている為、
「織雪」という名前は「折り紙」という意味も含んでいると思われる。
問題の発言(ゲーム内ネタバレ注意!)
ゲーム内チャット「ChatMore」では、匿名を名乗り、主人公に対してストーカー紛いのことを行っていた。
以下、発言を要約。
「一人で夜食なんて寂し〜あたしも食べたいな、アツアツのワンタン、おいしいよね〜」
「そんなに寝返りを打って、眠れないの?あたしとおしゃべりしない?」
「起きて起きて起きて起きて!わお〜目覚ましが12個ってすご〜い!」
「お昼からお茶?また昼ご飯を抜いたの?早死にするよ〜」
「どうして返事してくれないの?フフ、つれないところもかわいい〜」
「その鶴可愛くない?強く握りしめないでよ〜あなたにあげるものだから、頑張って作ったのに」
「開いてみて〜」
「見えた?」
「あなたのことが好きだよって書いてあるの」
…………(通信失敗、友達でないユーザーです)
活躍
上記の公式生放送では、主人公であるディレクターら一員と、織雪の出会いのストーリーが先行公開された。
織雪は最初「千鶴」と偽名を名乗るが、それは彼(もしくは彼女)を連れ去る為の計画の一貫であった。
結果的にディレクターには通用しなかったものの、涙まで流して「可哀想な少女」を見事に演じ切る。
その中で、同調者の中でも屈指の実力者であるブラッド・ルヴィアの門番、白鳥梓の一瞬の隙を突いて追い詰める身のこなしを見せるなど、彼女の幹部たりうる力が垣間見える。
他にも、高層マンションの壁を難なくよじ登ったり等、素で身体能力が高いようだ。
また、出世間はとある目的の為にS.E.E.D.の技術を欲していると明かしたが、その全容は謎に包まれている。
メインストーリー3章「悪象因果」では、出世間幹部として本格的に活動する彼女が描かれた。
半袖の制服姿でディレクターの前に再び現れ、愉しげに揶揄った後、S.E.E.D.のX結晶と怪化症候群患者についての機密情報を手馴れた手つきで奪い取り、姿を晦ました。
医師である柳業と一時は結託したものの、敵とみなせば即座に口封じに向かうなどと、組織の慎重さや残忍さが見て取れる。
なお、ストーリー最終話にて、真偽は定かでないが、逃亡のためか他国へと向かう旅客機へ乗り込んだと警察隊から報告がなされている。
ディレクターらは警察隊と結託し、彼女を追うことを決めた。
「出世間からのご挨拶〜。それじゃ、バイ〜」
⚠️ここから先、第4章ネタバレ注意
メインストーリー第4章「劣種」では、北半球の海臨から計画の為にプライベートジェットで他国へと飛び立ち、その後、あくまで一時的にであるが篠らと協力関係を築いた。
しかしとりとめのない会話の中で、彼女は思わぬ事実を口にする。
それは……
「どうして、舞鶴織雪が本名だって思うの?」
なんと「千鶴」だけでなく、「舞鶴織雪」と言う名前すら偽名であった。
曰く、「本名なんてとっくに忘れた」そうだが、それが天隙事件によるものなのか、はたまた彼女自身の事情によるものなのかは、未だ語られなかった。
しかし続けて、彼女の出身世界は生ける屍、ゾンビが蔓延る「黒曜」であると明らかになった。
幼年期から、ガスマスクを着けゾンビを誘き寄せ、毒ガスでただ死んでいくのを見つめるという壮絶な体験をしたそうだが、本人は何ら気にしていない様子。
その経験が尾を引き、深夜の見張り番にはすっかり慣れ、どんなに深夜でも常に警戒態勢を取ることが出来るという凄技を自ら明かす。
どうやら彼女の身体能力は、その過酷な出身環境が少なからず影響しているようだ……。
関連イベント
東京ゲームショウ2024