概要
亘の学校に転校してきた容姿端麗・成績優秀の女子に人気がある美少年。母親の浮気が原因で父親が無理心中を図り、幼い妹が犠牲になってしまったという過去を持ち、妹をよみがえらせる為に強力な魔法を操る優秀な魔導士として運命の女神がいる運命の塔を目指している。自分の運命を変えることだけが目的なので、周囲や幻界の被害を考慮しない。小説版と映画版と新説版で設定や結末が異なる
小説
若い叔母がいて叔母と暮らしている。しかし、年若く社会経験も浅い叔母には訳ありの甥との二人暮らしは負担が大きく情緒不安定の原因になっており、美鶴も自分の存在が叔母の負担になっていることを気に病んでいる。それゆえに幻界で叔母そっくりのゾフィと出会い、自分が旅を成就させることは叔母が幸せになることにも繋がると考え(ゾフィは叔母の写し鑑であり、幸福の天秤がゾフィに不当に傾いているために叔母が不幸になっていると解釈した)、自らの旅を正当化する理由の一つにしていた。
ワタルより先に運命の塔へたどり着くも、最後の試練として自分自身の憎しみから生み出された「分身(ダブル)」と戦って瀕死の重傷を負い、ワタルに見取られて妹の魂と思われる光と共に天へと昇っていった。その後はロンメル隊長と共に、ハルネラとして“大いなる光の境界線”を張りなおすヒト柱にされる。彼がいなくなった現世での人々の記憶は、都合よく書き換えられていた。
映画
妹の名前はアヤになっている。小説同様最後は「分身(ダブル)」と戦って瀕死の重傷を負い、ワタルに見取られて消滅するが、ハルネラの設定がなくなり現世でアヤと共によみがえり亘と再会する。
新説版
妹の名前は美鳥となっている。 玉と情報を求めシグドラの一員となる。結果、最後の玉を奪い運命の塔へ登る。ワタルとの戦いに敗れたが、オンバとの戦闘で死亡したワタルを看取り、旅人の戦いの勝者として運命の女神に会うも、自分の願いがすでに意味がないことに気付き、美鳥を亘の妹として生まれ変わらせることを願い、ハルネラの人柱となり、現世から存在が消えた。エピローグでは美鳥の転生を見届けている。
千以上の魔法を習得しており、特に波動系の術を得意とする。専用武器は杖。さらに“三叉槍(トライスピアー)”にして攻撃力を向上させる。封印魔法は“エターナル・エンド”。