- 日本のとくに中世時代の若い衆。若者,若,若連,若勢,二才(にせ)ともよばれ、15歳前後から妻帯時までの男性を指す。
- 中世特に江戸時代の若者同士の愛の相手。
もう使われなくなった言葉。
若衆とは
(わかしゅ、わかしゅう)
1
15歳前後から妻帯時までの男性を指す。
若衆組に参加すると若者宿に入って序列を相互に確認し合い。
一定期間集団生活を体験し地域共同体の生活に必要な事柄を習得する。
若衆組は近代になると青年団に改組されたが青年団は地域社会の実務を担当した。
※現代の青年団とは違う
2
衆道において性行為での受け手の役割をする側の少年である。
この受動的性行為を務める時期を『心友記』(衆道物語)においては
衆道といふは、少人十二歳より二十歳まで九年の間也」としている
その中で16歳(二八)が最も盛りの年齢とされ『よだれかけ』
巻五には「十六歳を若衆の春といふなり」という記述がみとめられる。
『男色二倫書』においては若衆の年齢を以下の3つに区分してそれぞれの心得を教えている。
好男子の心得
- 主童道(しゅどう):12〜14歳
幼い年頃らしく利口ぶらずにふるまうのがよい。
- 殊道:15〜18歳
最も花のある時期であり、多感な年頃なのでただ清い嗜みでいるべき。
- 終道:19〜20歳
互いに「道」を助け、万事誤りの無きように殊勝な心の上に男の義理を添えて嗜むべき 。
よって「主道」ともいう。
このような教養をできない若者は糞餓鬼・歌舞伎者となどの分類になる。
上記の時期が終っても念者と若衆の関係が終るとは限らず、
『好色一代男』の記述では
7歳から25歳を若衆の時期とし、衆道を好むものは30歳の者
までも用いたという。