解説
CV.葉月雨(ゲーム版)
「ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない」の登場人物。
異変に突如遭遇してしまった女子高生。両親と離れ離れになり「優」と「隆司」という2人の弟たちと建物に籠城していた所を主人公と遭遇する。髪色は黒の長髪で、主人公によれば胸もそこそこあるとの事。原作では下着は白と黒のドット柄。
育ちがいい上に見た目もいいため相応にプライドが高く、なかなかに気も強い。
当初は加えて「弟達を養わなければ行けない」という思いに支配されていた事もあり、主人公の助力に頼り切った振る舞いをした結果、反感を買い「人に媚びて与えられることしかできない」と評されてしまった事もある。
ただしこれは初対面に近い状態の物で、雄介との共同生活を始めると(他に何もやることがないという事情もあるが)菜園の手入れを楽しむなど適応能力は意外と高い。
年頃の美少女とあって性的な目を向けられた経験も少なくなく、また性経験自体もほぼ皆無とあり恋愛を介さない性行動に対してはかなり強い忌避感が見受けられる一方で、雄介への態度を見る限り一度思いを寄せると尽くすタイプのようだ。
ゲーム版のファンディスクにおける追加シナリオでは雄介のためにお菓子作りをしたこともあるが、その腕はいわゆるメシマズとまではいかないがやや見た目に難があり、経験の不足が窺える。
ゲーム版(人間ルート)のラストでは兼ねてから定住地として用意していた山奥のキャンプサイトで雄介と夫婦同然の生活をしていることが描かれている。上記にあるように以前は『人に与えられる事しかできない』と評されていた一面はほぼみられなくなり、避難所とのやり取りの一切を彼女が取り仕切るなど成長が見られる。ただ、この役割を担当した動機として『雄介は避難所の女性達にもそれなりに人気があるので、出来るだけ接触させたくない』という点があることを漏らすなど、独占欲が強い部分も散見される。
異変が起きる前に住んでいた家では、隣家に幼馴染の少年が住んでいた。
思春期を経た現在でもあだ名で呼んだり、ピンチの時に名前を呼んだりする程度には仲が良い。
ただ、男女の関係としてみると向こうからは深月から雄介を引き離す意味合いが強かったとはいえ勝手に恋人であると公言しても差し支えないと判断されるほど気に入られているのに対し、深月からは「いつかそういう関係になるのかもしれない」と考えていた時期がある程度にとどまり、明確に恋愛感情と呼べるものはほぼなかったようだ。
異変や雄介の出会いを通して深月の価値観や感情がある程度変わったのも事実であるが、これらがなかったとしても互いに対する熱量の齟齬からいつかどこかで破綻していたであろうことはなんとなく想像できる関係となっている。
ゲーム版ファンディスクにおいては、『バスの中で雄介に痴漢プレイを強要される』という設定の妄想で盛り上がるというMっ気のある一面も見せた。
その際には『痴漢で逮捕され、世間に後ろ指を指される雄介。仕事もロクなものにつけず、疲れた体を引きずって4畳一間のアパートに帰った雄介が見たのは、買い物袋を下げ、ドアにもたれて待っている自分の姿』と妄想の中で更に妄想を重ねるというなかなかぶっ飛んだ行動をとっている。
その妄想は『あんなに酷いことをしたのに、誰からも見捨てられた雄介にそっと手を差し伸べた深月。垂らされたその優しさの蜘蛛の糸に雄介は改心し、生涯に渡って深月ひとすじになることだろう』と締めくくられており、上述のように惚れた男を抱え込んで独占しようとする性格も合わさり、存外ダメ男製造機的な素養もあるのかもしれない。
容姿
彼女はゲーム版と漫画版で容姿が異なる。
ゲーム版
漫画版
漫画版では髪に三日月の髪飾り、下着は水色のものを着けている。
余談
「男の人っていつもそうですね…!私たちのことなんだと思ってるんですか!?」
2021年の夏のネットミーム化の影響により、上記の彼女の台詞が有名になってしまった。SNSでは「抱かせろちゃん」というあだ名まで生まれている。
pixivでは該当シーンの彼女をトレスしたイラストが、多数投稿されている。
※「抱かせろ」と言っているシーンがジョジョの奇妙な冒険の「だが断る」や、鋼の錬金術師の「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」に似ているといった指摘も存在する。
詳しくはこちらを参照。