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概要
大気中に存在する宇宙線『誘流メグマ波(以下メグマと呼称)』の特性を利用した祈祷術。
人間の脳・神経組織を通して相手の精神に介し、狂人にしてしまう恐ろしい能力である。
浴びせるメグマの量をコントロールすることで、洗脳や遠隔操作も可能。高度な術師になると、相手を自殺に追い込むことさえできる。
平常心を保つことが術を防ぐ唯一の方法であるが、メグマの量が強大になるにつれその効果は薄くなる。
「修練を積んだ人間の形而上の力としかいいようのない不可思議な心の動きによってのみ操作が可能」とされ、禅問答や座禅をはじめとした自分の精神を追い込む厳しい修練、もしくはドラッグの摂取で得られるトランス状態がメグマの存在に気付くカギとなる。
しかしごくまれに、オモイデ教教祖トー・コンエのように、ある日突然覚醒するケースも認められる。(その際に激しい頭痛など、肉体的な異常が伴う場合もある)
メグマをかけられた人間は、「毒電波が来る」「ラジオで俺の悪口を言っている」などと幻聴や幻覚を伴った精神異常をきたし、やがて発狂する。狂人と化した者の瞳は、どろりと濁ったように光を失い、意味不明な言動をとるようになる。
誘流メグマ術のメソッド
バナマッシワッラ法
術をかける相手の身体の一部に接触する必要がある。
対自核力を神経組織に送り込むことで、相手の最も醜い記憶を自白させる。触れられたくない心の傷を抉り、精神を破壊させる。施術中は、接触部分から紫色の炎が数回上がる。
神猟塚聖陽を狂人にするためになつみが、またいちごがきゅーちゃんに真実を告白する際に用いた。
蒼の偽
潜在的な欲望の箍を外し、自我を解放させる。精神の破壊とは異なり、自らの意思で殺戮・破壊を実行する。強力な術師である『拝み屋ジョー』は一度に百人の過激派にこれをかけ、内ゲバを起こさせた。
火炬の滅
肉体の異変に対して回復を促す効果を持つ。汎流メグマによる肉体の変化をもとに戻すこともできる。
風鳥の滅
メグマの能力を隠蔽する技法。
暗鬼の殺
相手の脳に情報を刷り込んで幻覚を見せる。直接でも遠隔でも時限式でも発動させることができる。幻覚による恐怖で狂い死ぬ。
黄金の理
メグマを知覚できる波動を発する事で、メグマの潜在能力を持つ者を覚醒させる技法。
白銀の理
脳の特定の部位を破壊することで、相手を一時的な記憶喪失状態にする技法。ゾンが初めて使った『左翼系大学教授の脳を3歳児程度にした』メグマはこれの応用と思われる。
メソッドの応用
マインドコントロール
対象者を虜にして部下や恋人のように従わせる。継続的にメグマを浴びせることで、自分の思い通りの性格にしたり、行動させたりすることも可能。
遠隔操作
要人の暗殺などに応用が可能。中間がゾンを救うためにA教の幹部を標的とした際は、突然自分の手で頭を壁に叩き付けるという自殺に追い込んだ。
組織による相違点
オモイデ教
選ばれた信者にのみ伝授され、誘流メグマ祈呪術の存在は教団内でも秘匿されている。
義和尊神教『桜の光』
教団の奥義とし、『メグマ術』または『メグマ』と呼称。拝み屋ジョーは独自にメグマ術の研究に没頭するようになる。
国紅宙会
メグマ術を軍事力として独占。
超常現象研究会
己の欲望のまま、やり過ぎない程度にメグマを遣う俗にいう野良メグマの寄り合い。
備考
- 後年、桜月常逸によって『汎流メグマ祈呪術』が編み出される。
- 誘流メグマ波の波長はしばしば『粒』に例えられる。対して汎流メグマ波は『水』に例えられる。
関連タグ
新興宗教オモイデ教 新興宗教オモイデ教外伝 自分BOX 大槻ケンヂ 原田宇陀児 津路参汰