概要
CV:小山剛志
『ゾンビランドサガ』8話に登場した人物。
220センチの長身と、常人の倍以上はありそうな肩幅を持つスキンヘッドの大男。顔には左目をまたぐ大きな傷があり、その外見は「そちら系統」の人にしか見ない。
6号に特別な執着を持つようだが……。
ネタバレ
この先、第8話の重大なネタバレがあります。ご注意下さい。
正体は星川リリィの実父であり、正真正銘のカタギ。早世した妻の忘れ形見であるリリィを男手一つで育てていた。生前の回想シーンで彼がリリィを“正雄”と呼んでいたため、「星川リリィ」が実は芸名で、本名は豪正雄であることが明かされる。
現在は佐賀にある建設会社で働いているが、リリィの存命時には元の仕事を辞めてそのマネージャーを務めていた。手腕の程については不明だが、リリィが全チャンネルゴールデン主演という快挙を佐賀という辺境に住みながら達成できたことからして、中々の敏腕であったと思われる。
しかしながら、彼(女)が売れるにつれてテレビの中の息子にばかり気が回るようになり、すぐ傍に居る我が子の姿が観えなくなってしまう。結果、過労と精神的ショックから心臓麻痺死するほどまでに追い詰めてしまった。その後悔から、慟哭とともに自らの顔を掻きむしり左目の傷を残すことになる。また、辛い記憶を遠ざけるようとテレビを観ることも避けるようになる。
ある日、サガジンに掲載された記事を見て、7年前に死んだ息子に生き写しなアイドル「フランシュシュの6号」の存在を知る。密かにフランシュシュの出演イベントを追いかけるようになるが、直接彼女らと対面できるチェキ会にて、我を忘れリリィの身体に触れてしまう。「お触り厳禁」である事は勿論、その絵面の犯罪臭は凄まじく、激昂したサキから空中回し蹴りを見舞われることに。
まさか実の子がゾンビィになって蘇っているとは知る由もなく、6号 (リリィ) を怖がらせたくない想いから一時は身を引こうとするも、最終的にはリリィ作詞の新曲「To my Dearest」を贈られ一ファンとして見守る姿勢に落ち着いた。
元々の容貌が悪人面なのに加え、8話の登場当初は暗く沈んだ顔つきに演出・作画されていたが、妻子を失った経緯を考えれば後追い自殺を図っていても不思議ではなく、決して大袈裟な表現ではないだろう。同話数の最後には憑き物が落ちたように穏やかな笑顔を見せるようになり、12話のアルピノライブにも観客として足を運んでいる。
現在の同僚である天本が、剛雄のテレビ嫌いになった理由を知っていたことや、親子で重機展に足を運んでいた回想などから、マネージャーになる前から建設会社勤務であった模様。現在の勤め先は出戻りで、天本もその頃からの付き合いなのだろうと推察される。
メンバーの過去をよく知る身近な人間、ましてや親族の登場は彼が初であり、これまでに「ゾンビだから」と物事を流す態度から一転して「生前の自分を知る過去の人間と会うことになる」「今でも何処かで自分達の死を悲しんでいる人がいる」ということをメンバーに知らしめた。特に、後者を発言したサキ本人は次の回で生前の友人(とその身内)に出会うことになる。
そして12話のCパートにて前者の可能性を危惧していた愛の予感が的中することになったが……。
外伝「ザ・ファースト・ゾンビィ」
第5話で高校時代の彼が登場。高校1年の時点で2m超えの身長と強面だった模様。
第6話では自分の見た目を怖がることなく優しくしてくれた同級生のサチカ(※後の剛雄の妻であり、リリィこと正雄の母親でもある)に告白しようにも当時通っていた南高校で頻発していたサガコの呪いが原因で告白の邪魔をされ想いを伝えられずにいた。
誤解でたえら佐賀サガコバスターズに攻撃されそうになるが事情を知った栄吉達の活躍でサチカに想いを伝える事ができた。