赤月のような眩い色をした鋭利な武器。古代の王朝では双界を繋ぐ儀式用の祭具とされていたそうだが、当時の信仰や儀式を覚えている者はもういない。
概要
オープンワールドRPG『原神』に2024年4月24日、Ver.4.6アルレッキーノ実装と共に、武器ガチャにてピックアップされた武器。
全体的に赤く、先端に進むにつれて彼女の襟元にもある蝶のような、クロスした形の飾りが特徴的。
性能
メインステータス | 攻撃力674(最大強化Lv.90時) |
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サブステータス | 会心率22.1%(最大強化Lv.90時) |
固有能力「燃え尽きる日の影」 | 重撃が敵に命中すると、HP上限の25%の命の契約を獲得する。この効果は14秒毎に1回のみ発動可能。また、装備者が命の契約を有しているとき、与えるダメージ+12%(完凸時最大24%)。命の契約の数値がHP上限の30%以上の場合、与えるダメージがさらに+24%(完凸時最大48%)。 |
完全に『命の契約』に特化した武器であり、唯一それがメリットとなるアルレッキーノ以外にはとてもオススメ出来ない。逆に彼女が使えば、自前分含め90%〜170%もの『命の契約』を一気に獲得でき、要となる「赤死の宴」のバフを切らす心配がほぼ無くなる。
更にこの武器はアルレッキーノが装備した時のみ、形状が身の丈ほどかそれ以上ある大鎌へと変化する唯一無二の特徴がある。
特定のキャラクターに持たせることで見た目が変化する武器は原神初であり、見た目・性能共にまさしく専用武器と言えるだろう。
ストーリー
「カーンルイアの諸貴族の主よ。赤い月の影は深淵の空へと沈み、そなたの血筋も終に盲となった」
「我らを統べる慈悲深き主よ。もし人の子への憐みがまだ残っているというなら、この盃の酒を飲みたまえ」
漆黒の日がまだ地下に照り渡る前の遥か昔、古き栄光の氏族が広大な王国を支配していた。
迂腐なる祭司は、玉座に座する愚昧な君王に信じ込ませた——高天の赤月の骸が即ち万象の支配者であると。
月光が凡人の血肉に流れているがゆえ、深淵の底に隠れし漆黒もまた赤月に現れて然るべきであろう。
ならば、人の王は赤月を名乗り、双界の光と炎によって無常なる運命を裁くべきである。
——それゆえ、超越者が無数の高塔を建ててくれることを切望し、逝きし赤月に救われることを祈っていた。
異端児と罵られた星象学者たちが、映り出された偽りの空に、世のすべての運命の根源を覗き見る前までは…
もはや抑えきれない疑惑と怒りが、野火のごとく夢無き国土を焼き尽くし、終には月光に照らされた高宮へと広がっていった…
やがて漆黒の日が照り渡った時、すでに赤月の名は深紅の色とともに尽き果て、穢れた残痕にあるのは、凶月の名のみだった。
呪われし穢れた者も、運命にまだ染まらぬ無垢なる者も、月骸の信者と自称する者は誰もいなくなった。
一族を滅ぼす災厄を逃れた数人は、黒い日の光が届かぬ影に身を潜めると、赤い月が復讐を遂げ、怨念を払ってくれることを切望した——
しかし、所謂復讐が叶うことはなかった。黒い日も同様に愚昧と傲慢に溺れ、滅んでしまったのだ。
再び滅亡に見舞われた時、灰燼に帰した日の影の上に、嘲笑うような月の光だけが降り注いでいた。
「運命よ、恐るべき蒼白な運命よ。なぜ横暴な簒奪者にへつらうのだ?」
「凶月の骸がすでにそなたの運命を定めたのなら、過ぎ去りし血の復讐に一体何の意味がある?」
「もし彼女が編み出した運命が我々を斯様に嘲笑うなら、我々もその運命を高らかに嘲笑おうではないか」
「灰燼と化した日の最後の残影が旧世界を焼き尽くし、赤い月が無垢なる朝の到来を見届けるまで」
余談
- 読み方は「しゃくげつ」。「せきげつ」や「あかつき」ではないので注意。意味合いとしては災いを招く月のこと。