概要
和歌山県では雀送りとも呼ばれ、その鳴き声を実在する鳥のアオジに例えて蒿雀(あおじ)とも呼ばれる。
夜雀の仲間で、夜、人が山道を歩いていると何処からともなく「チチチチ……」と鳴きながら飛んでくるとされ、夜に提灯を灯して歩いていると近寄って来るともいわれている。
和歌山では妙法寺によく出現したといわれており、この鳴き声の後には必ず狼、若しくは送り狼が現れるといわれており、もしも道で転倒するようなことがあれば直ぐにそれらの襲撃に遭う為、もし送り雀の鳴き声を聞いたら、転ばない様に足元に注意を払いつつ歩かなければならないという。
なお、一応は鳥の姿をしているといわれているが、誰もその姿を見た者ははいないらしい。