概要
ではなく、2023年4月24日に、北海道札幌市中央区の地下鉄「大通駅」構内でナタを振り回すなどして暴れ、逮捕された26歳の男が叫んだ言葉。
男は「俺は酒の悪魔だ!デビルハンターを呼んで来い!」と叫びながらナタを振り回していたが、駆けつけた数人の警察官によって銃刀法違反で逮捕された。
なお、男はこの時酒を飲んでおり、かなりの酩酊状態だったことがうかがえる。また、犯行直前に自らを「酒の悪魔」と名乗り、犯行を予告するような動画をYoutube上に投稿している(※現在は削除。犯行以前からYouTubeに定期的に動画を投稿していた)。
同年8月3日、札幌地裁より、銃刀法違反と器物損害の罪で、男に対し懲役1年、保護観察付きの執行猶予3年の有罪判決が言い渡された。
同日、男も新たに立ち上げたYouTubeチャンネルに動画を投稿。もともと双極性障害を抱えており、精神的に不安定であったこと、犯行前に日本酒を一升飲んでいたことを明かした上で、事件および『チェンソーマン』関係者に向けて謝罪している。
経緯など
犯行に至った経緯・動機について、本人がYouTubeおよびTwitterで以下のように語っている。
4月19日ごろに駅構内の広場でたむろする不良や酔っぱらいを見かけ、(以前にもローカルニュース番組で迷惑客の様子が報じられていたことから)「こんな迷惑な奴らがいるぞ」とインターネットに投稿しようと、彼らの様子をスマートフォンで撮影していたところ怒られてしまい、また帰り際に別の酔っぱらいに絡まれて失礼な態度を取られたことで、迷惑客たちに怒りを募らせるようになる。
24日、怒りがまだ残っていた男は、酒に酔った勢いで「自宅にあったナタを振り回して、迷惑客たちを驚かせて立ち退かせよう」と思い立ち、YouTubeチャンネルに動画を予約投稿してから駅に向かった。
まだ早い時間で件の迷惑客が集まっていなかったことから、酒を飲んだりタバコを吸ったりして時間を潰し、広場に人が増えてきた17:30ごろ、カバンからナタを取り出して上記のようなことを叫び暴れた。
しかし、なんとなくの思いつきの行動であったことから「ナタを出して大声を上げたあとどうするか」は特に決めておらず、そのまま数分後に駆けつけた警察官に逮捕された。
なお、男は同年3月にも札幌市内の交番にコンクリートブロックやガラス製灰皿を投げつけ窓ガラスを割ったとして逮捕されている。
余談
Twitterではこのニュースが報道されてすぐさまトレンド入りを果たしており、「藤本タツキ先生、このネーミングセンス気に入ってそう。」「いずれ本編に出るんじゃない?」といった声も少なからず見受けられている。ただ『チェンソーマン』の悪魔はその対象への恐怖の度合いによって強さも変わり、酒を怖がる人もいるものの、大人になったら飲む人は多く、酒の悪魔が作中に登場してもあまり強くはないと思われる。
また酒好きということで『ぼっち・ざ・ろっく!』の廣井きくりに絡めたネタも散見されるが、犯人の男も実際にきくりと同じ位置に同じ図柄のタトゥーを入れている。