概要
CV:木村珠莉
Cygames制作の対戦型カードゲーム『Shadowverse』に登場するキャラクター。
第26弾カードパック『天示す竜剣』のアディショナルカードとして登場した、ドラゴンクラスのレジェンドである。
また、リーダースキンとしても登場している。
「金色の威信」の二つ名の通り、金色に輝く翼を持つ、勝ち気な性格の美少女。ただし彼女が持つ翼は、身体の半身にしか付いてない片翼である。
また彼女には家族として、黒き片翼を持つ長男・ノール、白き片翼を持つ次男・ブラン、銀色の片翼を持つ末女・アルジャンテがおり、リュミオールは彼ら兄弟妹の一番上に立つ長女である。
片翼であることは普通じゃないと周りから言われ続けるも、彼女はそれを逆に特別な存在であると受け入れており、姉として、皆のお手本として、片翼が特別な存在である事を証明するために奔走しているようだ。
カード詳細
カード名 | 金色の威信・リュミオール |
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種類 | フォロワー |
クラス | ドラゴン |
レアリティ | レジェンド |
コスト | 8 |
進化前 | 攻撃力:5 体力:5 |
能力 | 自分のターン中、自分が手札を捨てるたび、相手のリーダーと相手のフォロワーすべてにXダメージ。Xは「捨てた枚数の2倍」である。 |
ファンファーレ 自分のPPを3回復。このバトル中に「自分の手札を捨てる」自分の能力が4回以上働いていたなら、自分の手札2枚を捨てる。カードを3枚引く。 | |
進化後 | 攻撃力:7 体力:7 |
能力 | 進化前と同じ能力。(ファンファーレ 能力を除く) |
CV | 木村珠莉 |
収録セット | 天示す竜剣 リサージェント・レジェンズ |
※ファンファーレ…手札からPPを支払って場に出たときに発動する能力。
カード性能
「轟け金色、我が名を刻め!!」
第26弾『天示す竜剣』のドラゴンのアディショナルカード内で推し進められた「ディスカード」軸のキーとなるレジェンドのフォロワー。
ディスカードとは、TCG用語で自分の手札を捨てる(使用済み領域に置く)事を条件とする能力の事。単純なデメリットとして設計される事もあるが、多くの場合はカードを捨てる代わりとしてメリットとなる効果を生み出すことができ、場合によってはカード同士のシナジーによって様々な恩恵を受ける事が可能となっている場合もある。
シャドウバースでは主にドラゴンクラスでそのような能力を持つカードが登場してきており、過去にも波濤のプレシオサウルスなどディスカードの軸となるカードが登場してきた。
そんな中で、『天示す竜剣』には砕石竜やドラゴニュートの怪力といったディスカードに関するカードが予め登場し、後にアディショナルカードとして金色の威信・リュミオールや銀色の清純・アルジャンテが登場した事で、ついに新たな「ディスカードドラゴン」が形となり、環境にも台頭する事になる。
金色の威信・リュミオールのメインとなる能力は、「自分のターン中に自分が手札を捨てるたび、相手のリーダーと相手のフォロワーすべてにXダメージ」を与える能力。Xは「捨てた枚数の2倍」であるため、カードを1枚捨てる毎に相手のリーダーと相手のフォロワーすべてに2ダメージを与える事になる。
またコストは8と重めだが、ファンファーレでPPを3回復するため実質5コスト分でプレイする事が可能。さらに条件を満たしていれば自身でもディスカードを行う事ができるため、然るべきデッキを組めばおおよそ4点ダメージは保証されている事になる。
自身のファンファーレで4点の全体除去を飛ばしながら、他のディスカードと組み合わせる事で打点はさらに伸びていくため、かなり強力な能力を持っていると言えるだろう。
これだけの性能を持ちながら、リュミオールは放置したら敗北に直結する、いわゆる処理強要の性質も持ち合わせている。後述する黒白の乱舞・ノール&ブランと組み合わせた際は非常に強固な盤面となるため、決められた場合返す事が非常に難しくなる。
関連カード
黒白の乱舞・ノール&ブラン
「我らは黒白!!」
「双翼の乱舞!!」
(イラスト上部分の人物)
片翼兄弟姉妹の長男と次男。カードイラストの手前側が黒き片翼を持つ長男・ノールで、奥側が白き片翼を持つ次男・ブランである。
ノールは力が強く、ブランからは頼られているが、長女のリュミオールからはパシリにされている模様。
ブランはノールのような力は無くても知識を磨いており、甘やかされるアルジャンテを見て末っ子の特権であると冷静に分析している様子が見られる。
カードとしては、疾走を持ち、自分のターン終了時、自分のPP最大値が10なら、進化するという能力を持つが、EPによる進化はできない。進化後は、能力によって受けるダメージを0にし、能力によって破壊されない4/4ステータスの守護という強力なフォロワーになる。
また、素のコストは5だが、能力によって手札から捨てられた時に、進化前が1/1の自身を場に出せる。進化後の除去耐性は変わらないため、金色の威信・リュミオールをプレイし、黒白の乱舞・ノール&ブランを捨ててPP最大値を10でターンエンドを迎えれば、リュミオールの能力をプレイしつつ進化後のノール&ブランが盤面に立つという、返す事が非常に難しい強力なコンボが達成できる。
元々の進化後のステータスは6/6であったが、上記のコンボが環境にて暴れたため、2023年3月31日のメンテナンスにて進化後のステータスが4/4になるという下方修正を受けていたが、2023年12月26日のメンテナンスにて元の能力へと戻った。
銀色の清純・アルジャンテ
「清き銀色、御覧なさい?」
CV:浅見春那
片翼兄弟姉妹の末女。姉と兄二人の背中を見てきて育った。
姉の堂々たる生き方や、兄弟の補い合う在り方を「前例」と称したり、甘え上手であるなど小悪魔な所がある。また言葉遣いはいわゆるお嬢様口調。
カードとしては、3コスト3/3で守護とPPブースト能力を持つフォロワー。
上記のカードのサポートとして手札を捨てる能力も持っており、事前にディスカード能力が2回以上働いていた場合、捨てた分カードを引く事もできる。
PPブーストを持っている関係上なるべく序盤にプレイすると強いが、金色の威信・リュミオールと同時にプレイしても強力であり、今回のディスカード軸のサポート役としてはこの上なく優秀である。
なお2023年12月5日から開催された「クロスオーバー」フォーマットでは、12月12日に1枚制限カードに指定されてしまった。
環境における活躍
『天示す竜剣』のアディショナルカード実装前は何かと低迷し続けたドラゴンクラスだったが、その地位を一気に上へ押し上げた立役者と言えるカードとなった。
アディショナルカードリリース後となる競技シーンの一つ『RAGE SHADOWVERSE PRO TOUR 22-23』の5th Season 予選では、半分以上の選手が当カードを軸としたディスカード軸のドラゴンクラスのデッキを持ち込むという結果も出ていた。
続く『八獄魔境アズヴォルト』環境では、ディスカード札として活躍していたオーブキャンサーや火炎の竜闘士といったカードがローテーション落ち。また、それらの代替となるディスカードの追加も無かったため、「ディスカードドラゴン」はTier2かそれ以下の立ち位置に落ち着いている。
『遥かなる学園』では、これまでディスカード札として採用された流浪の指揮者までもがローテーション落ちしたが、新たなディスカード要員として竜の魔女・リリウムを獲得。なおこちらは進化を切ることで2コストで計3枚ディスカードできるというかなり強力なカードとなっている。
他のデッキがローテーション落ちによって軒並みパワーダウンする中、ディスカードドラゴンに関しては『八獄魔境アズヴォルト』のアディショナルカードにて禁牙の執行者・ドラズエルという相性の良いカードを貰っていたこともあり、これまでのローテーション落ち分を取り戻す勢いで環境に頭角を現した。
その結果、デッキの核の一つである黒白の乱舞・ノール&ブランや、ディスカードドラゴンと相性が良くて活躍したウーラノスが弱体化したが、そもそものデッキの基盤が強力であるため、2023年4月上旬時点では相変わらずディスカードドラゴンが環境のトップとして活躍し続けていた。
その後は『天象の楽土』のローテーション落ちにより黒白の乱舞・ノール&ブランがローテーションでは使用不可になった事でデッキとしての強みが大幅に失われ、『ミスタルシアの英雄』時点でディスカードドラゴンがローテーションで使用される機会は無くなってしまった。
その後も別軸である「バフドラゴン」が台頭してからディスカードドラゴンはますます窮地に陥るが、後にバフドラゴンのデッキの中心の一つだった竜人のストライカーが弱体化。『オーダーシフト』のアディショナルカードでもそちらの強化は無い中で、ディスカードドラゴンは新規カードとしてラグジュアリーマーメイドを獲得。
そちらが使いやすい性能であった事から、ディスカードドラゴンはTier3程度の位置まで落ち着き、『リサージェント・レジェンズ』の実装をもって金色の威信・リュミオールと銀色の清純・アルジャンテの姉妹はローテーション落ちを迎えた。
アンリミテッドでは
アンリミテッドでは、「手札をすべて捨て、「捨てた枚数」と同じだけカードを引く。」スペル新たなる運命と共存させる事が可能。リュミオールのファンファーレを働かせた後、新たなる運命を手札が9枚の状態でプレイすれば脅威の16ダメージを出す事ができ、リュミオールのファンファーレ分を足せばお手軽に20点を叩き出せるため、そちらとリュミオールを組み合わせたディスカードドラゴンが一定数使用されている。
クロスオーバーでは
2022年12月8日から期間限定で開催された特殊フォーマット「クロスオーバー」では、主にヴァンパイアクラスのカードと組み合わせる事で、金色の威信・リュミオールの打点を更に活かす構築が組まれ活躍した。
特に棘の吸血鬼は1コスト1/2で手札を2枚捨てれるため、リュミオールと組み合わせて1コスト4点ダメージというオーバースペックなカードとなり、12月14日のメンテナンスにて1枚制限カードに指定されてしまうほどの相性の良さを誇った。
続く2023年12月5日より開催のクロスオーバーでは主に、部隊の投入、英傑の学園長・ガルドルなどと組み合わせたロイヤルクラスとのデッキと、バレットテイカー、アーティフィシャルエデンなどと組み合わせたネメシスクラスとのデッキのディスカードドラゴンが構築されて活躍した。
特にネメシスクラスとの複合は、PPブーストギミックやディスカード戦術とアーティフィシャルエデンとの組み合わせが非常に噛み合っており強力だった事から、銀色の清純・アルジャンテと共にアーティフィシャルエデンも1枚制限となってしまった。
このように、金色の威信・リュミオールは他のクラスのディスカードとも相性がいい場合が多く、クロスオーバーが開催された際は決まって大活躍する事となった。
リーダースキン
「7th Anniversary 人気カード投票」にて、ドラゴンクラスのカードの中で金色の威信・リュミオールが1位を獲得。
その後、第31弾カードパック『リサージェント・レジェンズ』にてリュミオールがリーダースキンとして登場した。
人気投票1位のリーダースキンであるため、リーダースキン付きカードを獲得する事で、描き下ろしの「ホーム背景」も同時に獲得する事ができる。
そちらの背景には、ノール&ブラン、アルジャンテの片翼一家の姿も描かれている。
関連イラスト
妹であるアルジャンテと共に描かれたイラストも多い。
イラストレーターご本人によるイラスト。