銀鍵のアルカディアトライブ
ぎんけんのあるかでぃあとらいぶ
プレイ時のスマホ操作を前提とする、先例の無いゲームデザインが特徴的なトレーディングカードゲーム。
スマホ操作には専用ゲームアプリを使用し、これにより現在のアーケードゲームやネットゲームのように、公式大会でないローカル対戦もその記録がネットワーク上に反映され、ゲーム版ではイベントが進行する、という意欲的な作品であった。
西暦二○一x年、日本で建物や人が次々と消えていく現象が起こる。しかしそれは報道すらされず、国や科学者、メタ・ネットワークを駆使する監視機構すらもその現象を認識しない。
現象を認識したのはアプリケーション『SILVER KEY』をスマホにダウンロードしていた人々のみ。
『SILVER KEY』は現象の実相を告げ、持ち主を世界を守る為の戦いに招き入れる。
電子の海で繋がる虚空の海に存在する無数の異世界「スフィア」、それぞれのスフィアの者たちと戦い、未だ誰の勢力にも支配されていない「ノーカラー・スフィア」を全て獲得しなければならない。
これらの戦いは「滅理大戦(グランアポカリプス)」と総称される。
三社、そして企画が予定されていた雑誌の顔ぶれから、広範なメディアミックスが想定されていたと考えられる。
グリーエンターテインメントプロダクツの前作『ジークローネ』の低調の原因の一つであったメディア露出不足、という弱点はカバーできる筈だった。
しかしながら、ブースターパック第2弾の発売延期が発表されたあと突如中止となり、展開開始から3ヶ月でサポート終了という異例の事態となった。
それに伴いアプリ版もカードと連動する機能を停止する等の仕様変更を行なった。
プレイ時のスマホ操作を前提とする、という事はTCG版はアプリがないと遊べないという事を意味する。
このため運営側は商品購入者に対し返金対応を行なった。
四つの雑誌(コミックアライブ・月刊ニュータイプ・娘TYPE・電撃G'sマガジン)で予定されていたコラボ衣装企画も中止となった。