概要
アクションアドベンチャーゲーム『龍が如く』シリーズに登場する錦山彰×桐生一馬の腐向けカップリング。
錦山は桐生の唯一無二の兄弟分であり、同じ孤児院「ひまわり」出身の幼なじみである。
因みに、シリーズ外伝の龍が如く維新!ではキャラクターの人物が変わり、カップリング表記も変わる。
しかしそれでは表記揺れが生じてしまうので、できるだけ元のタグ表記をつけることをオススメする。
この内容は腐向けであるためタグ登録は龍が如くは使わず、
「腐が如く」もしくは「腐向け」タグを付けることを推奨する。
「龍が如く0」(ネタバレ注意)
龍が如く0での2人は当時20歳。
お互いにまだ刺青に色を入れていない頃である。
OPでは錦山から桐生に「724106」(なにしてる?)のポケベルが。
冒頭から、取り立てを終えた桐生のことを待ちくたびれて迎えに来た錦山が、肩に腕を回して立ち去ろうとする。
「久々にオールで付き合えよ な?」
「ああ」
極道には見栄が必要と説く錦山。
そう話してる最中に桐生が煙草を取り出し、火をつけようとする。するとライターをひょいと取り上げ、
「この小洒落たライターも俺んだ。そろそろ返せよ。」
「"見栄"はりてえならケチケチすんな。」
後述するが、このライターは最後まで返却されなかった模様。
その後カラオケを楽しむ2人。
「フッ、知らなかったぜ。お前があんなにカラオケ好きだったとはよ。」
「馬鹿、そりゃお前がハメ外そうとか言うから、仕方なく付き合ってやっただけで……」
「嘘つけ。その割にはノリノリだったじゃねぇか。普段から隠れて練習してるんだろ?なぁ。」
「よせよ、そんなわけねえだろう。」
そしてシメにラーメンを食いに行く2人。
ここまで仲睦まじく駄弁っていた錦山と桐生だったが、カラの1坪での殺しの濡れ衣を着せられる桐生。
風間組の事務所に行き、柏木さんから桐生が殺しておらず、誰かからハメられていると知らされた時には、
「たはぁ〜っ!それ、もっと早く言ってくださいよ。俺ぁもう本当に兄弟が人殺しになっちまったのかと……」
と安堵していた。
桐生が風間の親っさんに迷惑をかけず1人でケジメを付けるべく、組を抜け盃を返すと無茶を言った際も1番に桐生の身を案じ説得しようとした。(止められなかった)そして桐生の行動に反対しながらも車を出してくれた。
桐生を車に乗せ堂島組へと向かう最中、桐生はひまわりで、ヤクザになる前の晩のことを思い出す。
「俺らの道は俺らが自分で決める……」
「あんたもヤクザなんだろ?だったら……」
「俺らがヤクザになるのを止める資格なんてねえじゃねえか……!」
「桐生……」
「なあ……」
「今、お前何考えてた……?」
「何も…… ぼうっとしてただけだ」
「……俺はよ、いつだったか」
「親っさんに殴られていた時のことを思い出してた」
「俺たちがこの道に入る」
「前の晩だったよな、確か……」
「てっきりお前も同じこと」
「思い出してるもんだと思ってたよ」
「やっぱり……」
「お前にはかなわねえな 兄弟……」
組を破門され、カタギとなった桐生。
情報交換をするために桐生のアパートへと訪れる錦山。
「俺だ、桐生。入るぞ。」
桐生が鍵かけない派なのか合鍵を持ってるという事なのかどちらなのかは不明。
「ビールしかねえぞ。」
「わかってるって。ほかに期待しちゃいねえ。」
特に断りも無しに冷蔵庫からビールを取り出している様子から、日頃から宅飲みをしていると推測される。
立華不動産へ入社する桐生にカタギ用の服を仕立てて貰う。
「よお。……これでどうだ、錦。」
試着した桐生に大爆笑の錦山。
「くく…… いや、やっぱ何着てもまるでカタギに見えねえと思ってよ、アハハハハ!」
「お前がどう思おうが…… 俺はこの服が気に入った。これでいい。」
「そっか。……よし、わかった!そこまで言うならそいつは俺のおごりだ。兄弟の新しい門出だしな。」
尚、桐生は最初っから奢ってもらうつもりだった模様。
桐生がセレナに初めて訪れるシーンでは、麗奈から「錦山クン、酔うとあなたの話しかしないから」と暴露される。
若頭補佐達から桐生の命が狙われ、阿波野から脅しを受けた時に、颯爽と現れ桐生を車に乗せ郊外まで走る錦山。
冒頭で錦山に借りっぱなしだったライターを手渡そうとする桐生。
「やるよ もう返せなんて言わねえ」
「よく味わって吸えよ 兄弟」
「そいつがお前の……
最後の一服だ」
そこで桐生に、チャカを突き付ける錦山。
組の命令では無く、錦山の独断。
堂島組による制裁、見せしめのための拷問がどれほど苦しくつらいものなのかを知っているからせめて自分の手で…!と言うも…
「撃てねぇよ…… 撃てるわけねえよぉ……!」
「やっぱり俺は お前と一緒じゃなきゃ駄目だ……」
「極道として いや…… 俺なんか今まで生きてこられたのもお前がそばにいたからだ!」
「俺は…… お前が一緒じゃなきゃ 何やっても半端で意味がねえんだよ!!」
涙ながらにそう吐露する錦山。
「俺だって…… 同じさ」
錦山は「やっぱり2人で何とかして……」と言うも、ケジメを付けようと神室町に戻ろうとする桐生。
「いや お前に貰った命だ」
「これでどこまでやれんのか この眼で確かめてやる」
「錦…… まずは俺からケジメつけさせてくれ」
「お前とはこれまでだ 今日限り……」
「兄弟の縁を切らせてもらう」
「こっから先 お前は二度と 俺に関わるな」
錦山を巻き込みたくないがため、そう言い放つ桐生。
そして錦 山 の 車にそのまま乗り、去っていく桐生、山中に置いていかれる錦山。
一緒に帰ったら錦山までマトにされてしまうため一人で帰ったんだろうが、気の毒である。
その後、堂島組の構成員から桐生を殺すよう命令されるも構成員を裏切り、桐生と共に早脱ぎを披露。
「言ったはずだ 今俺に手を貸せば お前は……」
「うるせえ!!」
「俺は…… お前がいねえ東城会でのし上がっても意味がねんだ!」
「お前がいくら言ったとこで 俺との縁は切らしゃしねえ!!」
「覚悟しろよ」
「俺ぁ一生 お前につきまとってやる」
まだ刺青に色の入っていない2人が共闘をすることとなる。
「暴れてやろうぜ 兄弟」
戦闘後、背中合わせになりこう話した。
「……ほんと、負ける気がしねえよ。お前と一緒なら。」
「フッ、そいつはこっちの台詞だ。……兄弟。」
マキムラマコトを探す真島吾朗が桐生の居場所を教えろと聞きに来た際には
「俺は死んでも 兄弟を売る男じゃねえ」
と桐生のために戦った。
その時の戦闘BGMは1、極1の錦山戦BGM「誰が為に」のアレンジ曲「for Buddy」。
意味は、「兄弟の為に」。
終盤では、渋澤と桐生が死闘をくりひろげ遂に殺してしまうところに錦山が体当たりし、止めに入る。
「越えちゃ ならねえ……」
「その一線越えちまったら 戻ってこられなくなる……!」
「勝手に先走んじゃねえよ……兄弟!!」
「いつか…… 最後の一線越えなきゃならねえ時が来たら」
「そん時は俺も一緒に越えてやる!」
「錦……」
堂島組に復帰する桐生。
風間の親っさんからは足を洗え、錦山からは考え直せと言われるも、それが「俺のすべき最初のケジメ」だと考える桐生。
「俺はあの一件で たくさんの人間のケジメってのを見せ付けられた」
「マジで俺なんかまだまだだなって 思い知らされた」
「そっか」
「でも俺もお前も……」
「まだ何が足んねえんだろうな」
「わかんねえけど」
「逃げずに頑張って そして残った道が……」
「そいつのやるべきことって言うか」
「やつらは皆 そうしてたんじゃないかな」
「で そいつを見つめるための 堂島組復帰ってことか」
そして、1で着ていたグレーのスーツを羽織る桐生。
「お前 いつもの一張羅は?」
「あぁ この前 これ見かけてさ」
「気に入ったんだ」
この前と同様、かなりのダメ出しを受けた。
「でも らしさってのは 自分で決めるもんだろ」
「スーツくらい人の意見聞いたってバチはあたらねえぞ」
「いや 俺はこれがいい」
「白も黒も気分じゃねえ」
「今の俺はこれがいいんだ」
「俺が決めた これで始めたいんだ」
「わかったよ」
「知るか じゃ一生着てろ!」
「ありがとよ」
「なんだよ 急に」
「勝手に大人ぶりやがってよ」
「錦」
「俺はお前に とんでもねえ借りをいっぱい作っちまった」
「な 何だよ急に」
「一生かかってでも この恩は返すぜ」
「何言ってんだ お前……」
「じゃ……メシでも食いにいこうぜ」
「お前のおごりで」
「お おう……」
「神室町でいちばんいい肉食わせるとこで」
「で でもよ……」
「あんまり持ち合わせが……」
「てめえ!」
「ほら行くぞ」
「いいな?」
こうして、肩を組みセレナを出ていく2人で0は幕を閉じた。
錦LOVE
0内サブストーリー「ハガキ職人・桐生」で、桐生はハガキ職人になる。
そのペンネームの候補のうちに「錦LOVE」という選択肢がある。
「(うーん、難しいな。錦ならこういうの、すぐに思いつくんだろうな。
錦なら…… 錦…… 錦LOVE……)」
「(いや、なんだそれは。自分で自分が気持ち悪かったぞ。他の名前にしよう。)」
何故錦なら…→から錦LOVEの思考回路に至ったのかは謎である。
「龍が如く1、及び極1」(ネタバレ注意)
(極では、無印の内容の追加エピソードとして錦山の空白の10年間が詳細に描かれている。)
同じ孤児院出身の澤村由美が堂島組長に拉致られ、錦山が堂島組長を殺してしまう。(所謂親殺し)
錦山には病気の妹(優子)がいる為、錦山が出頭する訳にはいかないと言って聞かない桐生。
そして、桐生が錦山の罪を被り、10年間ムショ暮らしとなった。
ここで2人の歯車が狂うこととなる。
桐生がムショに入ってから、柏木さんの采配で桐生の受け皿となるため組を持たせてもらうことになる。
「俺 桐生のためにも頑張ります!」
だが、何回もほかの組員や柏木さんに桐生と比較され、どんどんと桐生に対しての歪んだ劣等感が積もってゆく。
最終的にどんな手段を使ってでものし上がる修羅へと変貌を遂げる。
松重を殺した直後のセリフから、錦山の中では「自分は桐生を"見捨てた"」という認識になっている様。
2人は10年ぶりにセレナで再会する。
かつて0では桐生が兄弟の縁を切る、と言っていたのに対して、今度は錦山の方から兄弟の縁を切ったのであった。
決戦のQTEで、殴り合いながらも過去の2人の思い出回想シーンが流れる。
最期はケジメを付けるため、神宮と100億を巻き込み爆死した。
ちなみに極では削除されてしまっているが、無印ではなんと錦山が桐生の居ないところで(麗奈との会話内で)「一馬」と呼んでいることが確認されている。
「Tonight 〜restart from this night〜」
龍が如くお馴染みのカラオケだが、極2にて「Tonight 〜restart from this night〜」というカラオケ曲がある。
この楽曲は0から変わってしまった錦山のことを歌った、涙無しでは聴けない楽曲となっている。
ムービーでは沢山の錦山との思い出が流れる。
極2、6、7外伝、8でプレイ出来る。(桐生一馬最終章とも言える6、7外伝、8などに収録されているのが、錦山のことをずっと想い続けているように思えてとても感慨深い。)
「JUDGEMENT -審判-」
こちらは0にて登場した錦山と桐生のカラオケデュエット曲である。
錦山でも桐生でも歌うことができ、錦山ver.では必死に合いの手を入れる桐生が楽しめる。
「N・I・S・I・K・I・錦!」
「に〜し〜き!オイ!」
ムービーではロックバンド風な衣装の2人を見ることが出来る。
(何故か柏木さんがノリノリでキーボードを弾いている。)
ちなみに、なんと8では春日一番と共に歌える。
「龍が如く維新!及び維新極」(ネタバレ注意)
龍が如く維新での二人は、スピンオフ作品なので顔が同じなだけの別人である。
錦山は岡田以蔵であり、桐生は主人公坂本龍馬(斎藤一)になっている。
維新が制作されたのはまだ1〜5が出された時で、錦山と桐生の関係性をまだ深掘りされていない状態だったためか、作品内で岡田以蔵は坂本龍馬を完全に敵視している。
岡田以蔵は武市半平太に心酔しており、その兄弟分であり筆頭に指名された坂本龍馬に激しい嫉妬、敵意を向けている。
作中では以蔵とはなんと4回も戦闘することとなる。
暴走した武市を止めようとする龍馬と以蔵は死闘を繰り広げるが龍馬に敗れ、武市を止めることを託し死亡する。
ちなみに最後のBGMは1、極1の錦山戦「誰が為に」をアレンジした「我が為に」である。
「龍が如くONLINE」での追加ストーリー
あくまで公式は龍オンをif扱いしているが、本編の補足エピソードなどがあるためプレイして読んでみてほしい。
キャラストーリー
・錦山彰
・桐生一馬(中学生)
・錦山彰(中学生)
・桐生一馬(1988)
ポケベルの使い方が分からない桐生にポケベルの数字の意味などを教える錦山。
「あの「14106」は俺が送ったんだ……お前をからかってやろうと思ってよ。」
なんと錦山が(からかおうとして)「14106」(愛してる)と送り付けたのである。
イベントストーリー
・桐生・錦のプレゼント大作戦
・ろくでなしと呼ばれたあの頃に
・掛け違えたボタン
1のラストシーンの錦山の心情が語られているストーリー。
・以蔵の報復
実写版「龍が如く〜序章〜」
極1ではなく1へと繋がる実写作品。
2人や由美、優子達が幼い頃を過ごした孤児院ひまわりでの過去の2人にスポットライトを当てられている作品。
水遊びをしたり微笑ましいながらも、喧嘩にあけくれる幼い頃の2人の描写がある。
2人がペアルックでお揃いの服を着ている。
0でも描かれていたが錦山が桐生の家に訪れる描写もある。
その他ナンバリングにおける錦桐要素
・龍が如く5では1、極1のプレイデータがあるとゲーム開始時に「錦鯉の御守り」というアイテムが貰える。説明文には
「ある男が親友のために残したという御守り。」
と書かれている。
・龍が如く極2の個室ビデオ店では明らかに錦山を彷彿とさせるビデオ作品を見て、泣いてしまう桐生を見ることが出来る。