電人ザボーガー(ロボット)
でんじんざぼーがー
「電人ザボーガー」に登場する、主役ロボット。
秘密刑事「大門豊」の、「怒りの電流」を受けて起動。大門の命令を受けて行動する。
大門豊の父である、大門博士が開発した犯罪捜査ロボット。
エネルギー源は、大門博士が発明した「ダイモニウム」。
大門が、ヘルメットの特殊マイクで命令することで、その命令通りに動く。
始動は、大門の「怒りの電流」が必要だが、二話以降は普通に始動している。
独自の判断能力も有しているようで、「ファイトだ、ザボーガー!」という大門のアバウトな命令も聞く。また、感情を有しているかのような動きも時折見せる。ただし劇中で、大門の脳波や命令を遮断され、敵に捕まってしまう事もあった。
大門にとっては、兄弟のような存在。
2011年の劇場版では、製作者の大門博士が、夭折した自分の息子、すなわち、「大門豊の双子の弟の遺伝子」を組み込んでいる。そのために、大門とは本当の意味での「兄弟」であり「弟」で、ザボーガーが大門の命令を聞いて行動する理由にもなっている。
大門の「チェンジ!マシーンザボーガー!」の掛け声で、ザボーガーが変形したオートバイ形態。両腕を胴体に収納し、胸部と腹部からバイクの二輪を展開させる事で、オートバイとなる。
顔部分がそのままフロントとなっている。この状態で大門を乗せ、大門の足となって活躍する。
武器や搭載しているミニメカも、この形態でも使用可能。両腕を伸ばしたまま走り、敵を殴りつけたり、チェーンパンチを放つ事もできる。
また、大門が乗っていなくても、大門の指令で自走し駆けつける事も可能。
「チェンジ!ザボーガー!」の掛け声で、ロボット形態に戻る。
チェーンパンチ
チェーンで接続された拳を発射し、敵にダメージを与える武器。
鎖を振り回したり、相手に巻き付け引き倒したりする使用もできる。また、あるアジト内で床に仕掛けがあり先に進めない時、チェーンパンチを向かい側の壁に打ち込み、チェーンを大門が伝って床を踏まずに先に進む、という使い方もされた。
基本的に発射するのは左手のみだが、右手を発射することもある。
連続で発射する「ダブルチェーンパンチ」は更に強力。
ブーメランカッター
耳部分は鋭利な刃物となっており、着脱する事で武器とする。
基本的に投擲する事で、敵ロボットの腕や首を切断するのに用いる。
左右両方を同時に投げる場合と、片方だけを投げる場合があるが、その判断はザボーガー自身で行っている様子。投擲後は自動的に耳部分に戻り、装着される。
投擲するのみならず、手に持ったままでナイフのように切り付ける使用も可能。第9話では、楯とナイフを武器とする敵ロボット・アイバンと戦った際に、カッターを手にして切り結んでいた。
速射破壊銃
いわゆる必殺技。とどめの一撃として用いる、ザボーガー最強の武装。
口部分が展開し、内部の銃口から強力な弾丸を連続発射し、敵ロボットを破壊する。
独自のポーズを取った後に発射。また、マシーンザボーガー時にも用いた事があった。
Σ団のほとんどの敵ロボットを破壊し、葬って来たが、一部の敵には通用しなかった。
また、恐竜軍団のメカアーミーに対しては、全く歯が立たなかった。
ザボーガーは小型メカを体内に収納しており、必要に応じて発進させ、情報収集や戦闘のサポートなどに用いている。
ヘリキャット
もっとも多く使用された、偵察用ミニヘリコプター。劇中での呼称は「ヘリキャッツ」。
ローターを折りたたんだ状態で、ザボーガーの頭部に収納。「ヘリキャッツ、ゴー!」の掛け声で、ザボーガーの頭部が開き、ローターを広げて発進する。
偵察用の小型カメラを内蔵し、その様子をザボーガー背部のモニターに映し出す。機関銃と煙幕装置も装備し、偵察以外にも多用された。
前期OPでは、ザボーガーの頭部が展開し、発進するシーンを見せていた。
マウスカー(スペシャルカー)
ザボーガーの両足に内蔵された、地上走行するミニカー。左右半分に分離した状態で両足から発進し、合体して走行する。
前面にはドリルを内蔵し、地中の潜行が可能。その他に武器としての使用も出来る。
地雷探知機及びマイクロテープレコーダーも装備しており、それらを用いて大門の活動を支援する。
ヘリキャット同様に、前期OPでは発進するシーンを見せていた。
Σ団を倒した後に出現した恐竜軍団。その尖兵であるメカアーミーに対しては、ザボーガーは全く歯が立たず、マシンバッハと合体する事で「ストロングザボーガー」にパワーアップする。
詳細はストロングザボーガーの当該記事を参照。
2011年の劇場版ラストに登場した新形態。
ロボット形態は未登場で、2輪バイクから3輪のトライクのような形態となっており、飛行能力も持つ。その他の能力は不明。
すっかりヨボヨボの老人となった大門を背に乗せて飛び立つところで物語は終わっている。
もはや介護ロボットと化しているような気が……。