概要
「この空の色……血の色……おれの大好きな色だ!」
秋月玄とは、『電人ザボーガー』のキャラクター。
その恩に報いるためΣ団の一員として大門豊の前に立ちはだかる。
大門と正々堂々と戦うことを信条としていて、悪之宮博士の命令に逆らってでも大門を執拗に追い続けた。
必殺技は「サンダーパンチ」。
原理は不明だが、雷を発生させ、パンチと共に敵に炸裂させる技らしい。
大門の飛竜三段蹴りと勝負し、敗れた後には新たに修行。空中を回転しながらパンチを放つ新必殺技「ハリケーンパンチ」を習得し、改めて大門と勝負した。
頭部には「鉄の輪」がはめられている。悪之宮博士の命令に背くと、遠隔操作により、この鉄の輪から電流が放たれる。悪之宮はこの鉄の輪を用いて、無理やり命令を聞かせていた。
大門との戦いの中、鉄の輪は破壊され外れてしまう。しかしそれでも大門をライバル視し、悪之宮の恩に報いようとしていた。
その後、孤児の冬子と知り合い、彼女から「母親の形見」であるブレスレットを貰う。が、悪之宮博士により、ブレスレットは「第二の鉄の輪」に改造されてしまった。第二の鉄の輪は、電流の代わりに内側に針が飛び出し、新たな苦痛をもたらす事に。
幾度となく大門に退けられた後、冬子たちの住んでいる孤児院「太陽の家」へ向かい、孤児のために生きることを誓った。
映画版の秋月玄
職を失いハローワークに通う大門の前に現れた謎の青年。大門を「ダイモーン」と呼び、ミスボーグの遺したブラックホークを駆るほか、回収したザボーガーをΣの手先に作り変えて大門を襲わせる。
孤児として悪ノ宮博士に育てられたが、大門の娘を名乗るサイボーグ少女・AKIKOから自身の兄、つまり大門の息子であると伝えられる。
マシーン・ホーク
秋月の愛用するオートバイ。マシーンザボーガーに匹敵する性能を有する。フロント部分には、その名の通り鷹の頭部の意匠が施されているが、武装や特殊機能などは劇中では見られなかった。
大門のマシーンザボーガーとともに、幾度となく激しいバイクチェイスを繰り広げた。
製作スタッフが語ったところによれば、当初はマシーンザボーガー同様に、マシーン・ホークも人型のロボットに変形し、ザボーガーと戦わせる予定だったらしい。実際に成井紀郎によるデザイン画も出来ていたが、予算やスケジュールの都合で劇中では未登場で終わってしまった。
後年井口昇監督によって制作された劇場版ではこの設定を復活。マシーン・ホークはミスボーグの遺した専用バイク「ブラックホーク」の名称で女性型ロボット形態に変形し、ストロングザボーガーと戦った。
余談
ファンの間で「秋月玄のテーマ」と呼ばれる専用BGMは、別作品の楽曲を流用したものであるらしく、後年発売されたサウンドトラックには収録されていない。
劇場版では福田裕彦が再現したものを使用している。