概要
音漏れ参戦とは、アーティストのライブでチケットを取れなかったファンが現地に赴き会場近辺から漏れる音を楽しむ行為の事。
会場が屋内の場合は聴き取るには施設の壁に張り付く必要があるが、屋外の場合はかなり遠くからでも音が聴こえる。
アーティストの顔は見れないが音漏れを介して生のライブをタダで聴く事が出来るという意味では画期的なので昔から人気アーティストほど音漏れ参戦をするファンは存在した。
有名どころでは2000年8月19・20日開催のサザンオールスターズの茅ヶ崎ライブではチケットの倍率の高さから難民が大量発生し茅ヶ崎公園野球場周辺に大量の音漏れ参戦勢が発生したという。
一方で音漏れとはいえ値段が付けられているライブをタダで聴こうという行為自体が泥棒同然である、場所によっては近隣の住民に迷惑だという批判も多い。
ジャニーズ系歌手における音漏れ参戦
音漏れ参戦は特にジャニーズ系のライブで問題が深刻化する。これは人気やキャリアに関係なく他のアーティストの比ではないほどジャニーズ系の音漏れ参戦勢の絶対数が多いためである。
そもそも音漏れ参戦が全国区でマスコミで問題と取り上げられ始めたきっかけも2013年の嵐の国立競技場公演からで、この時は約2万人にも及ぶ音漏れ参戦勢が競技場周辺に出没したと言われている。
この反省を受け、嵐のメンバー5人が「音漏れ参戦はしないように」と訴えかけるコメントを残す事態にまで至った(厳密にはライブ現地でコメントし、それを記憶したファンがTwitterやブログを通じて拡散した)。しかしそれでも嵐の人気が凄まじいため、マナーを守らないファンが依然として多い。
一方、同じジャニーズでも2015年11月1日に開催されたV6の20周年記念公演ではスタッフが会場のドアを解放しメンバーが音漏れ参戦勢に呼びかけるなど音漏れ参戦勢に配慮した措置を取った事で音漏れ参戦勢を喜ばせた。しかしこれには音が直接漏れてさらに近隣の住民に迷惑になる、音漏れ参戦勢を増やしかねない、グッズだけ買って帰ったファンが大損したという批判も多く大きく賛否を呼んでいた。
なぜこういう措置がとられたかについてはこの日がちょうどV6デビュー20周年の日であった事、V6ファンは嵐と比べマナーがよく穏健だった事を理解の上で行われた行われた特例に過ぎない。