概要
東方Projectのキャラクター、幽谷響子と稀神サグメのカップリング。
原作では接点はない。登場作品も違えば(響子は『東方神霊廟』、サグメは『東方紺珠伝』)、そもそも住んでいる世界からして違う(響子は幻想郷、サグメは月の都)。平凡な山彦である響子と、月の都の重要人物であるサグメでは、住んでいる世界での立場も全く異なる。
では、なぜこのカップリングが成立するのか? 答えは、2人の能力である。
響子は「音を反射させる程度の能力」(要するにヤマビコ)。
サグメは「口に出すと事態を逆転させる程度の能力」。
どちらも、広い意味で声にまつわる能力の持ち主なのだ。
……と言っても、サグメの能力は声や喋った内容が何らかの効果を及ぼすわけではなく、「サグメが喋る」という行為そのものがトリガーとなる能力であるので(詳しくは稀神サグメの項目を参照)、仮にサグメが喋ることで運命が逆転したあと、響子がそのサグメの言葉を反射しても、逆転した運命が再逆転するというような作用はおそらく起こらない。
むしろ、その能力ゆえに無口なサグメと、他人の声を反射する山彦である響子は、TOP画のようにコミュニケーションのし辛い関係である。サグメが喋らなければ響子は山彦としての能力を発揮できないし、サグメが喋ると響子との間の何らかの運命を逆転させてしまう可能性がある。
この、近しい能力でありながら、親しくなるには致命的に相性が悪いという点が、響サグという組み合わせをカップリングとして見た際には、逆説的にその魅力ということになる。
この2人が親しくなるには、この能力の相性の悪さをどのように解決すればいいのか?
障害があるところには物語が生まれる。この2人の組み合わせには、可能性があるはずである。