CV:土屋李央
概要
「僕の心のヤバイやつ」に登場する超人気カリスマモデル。初登場は「Karte.81(単行本6巻)」。
ファッション雑誌「CiEL」の看板モデルであり、本作のヒロイン山田杏奈の憧れの人。
若干19歳にしてテレビ番組にも出演するほどの人気を誇り、鎌倉に別荘まで持っている(ただしローン購入であり、購入理由も事務所に節税対策として勧められたためで、知人に使わせていることが多い)。初めて見た市川も「なんと立体的な顔」と感銘を受けている。ボクっ娘である。
人物
クールビューティーな外見とカリスマモデルという肩書きに反して、その中身はメンヘラ・コミュ障・陰キャ・ヲタク丸出しという、残念な美人。
普段は些細なきっかけ(タクシー運転手に会話を無視されるなど)で「生きづらい」「死にたい」とSNS(「豚野郎」という裏垢を使っている)に呟いたり周囲に泣きついたりと情緒不安定で、市川姉弟、芹那など対話して本性を知った周囲からはドン引きされるのが常になっている。一方モデルとしては本当にカリスマ的存在なので、ニコに憧れている杏奈など美化してみる人物も多い。
杏奈にとっては上記の通り憧れの存在だが、実はニコ自身も杏奈の大ファンという両想い状態…なのだが、杏奈のSNSを裏垢で常時チェックし、不自然な投稿があればデートを疑ったり持ち物の価格を晒しての「忠告」を図ったりとその振る舞いはストーカーそのものであり、京太郎ですら戦慄(のちに正体を知ると共に面識を持ち、ある程度危機感は緩和した)させるほどに拗らせている。ただし推しとは適切な距離をとるヲタク精神により、杏奈との直接接触時は本人なりに先輩として接している。
慣れていない他者への振る舞いも挙動不審そのものであり、京太郎に裏垢を特定された際には分かりやすく動揺し、見るからにパリピ系が酒盛りで集まる場所では変顔で別人を装いやり過ごそうとするなど、社交性は皆無に等しい。
逆に何らかのきっかけで打ち解ければカリスマモデルとして高飛車に接するようなことも皆無であり、京太郎と面識を持って以来、杏奈の日常をリークしてもらう目的でLINEのアカウントを交換、勉強合宿のために京太郎・杏奈及び友人らに別荘を貸すなどそれなりに交流している。
別荘では京太郎が指導目的で呼んだ香菜ら一向まで加わって来たことでパニックになったが、香菜が後始末として掃除を行い、場所代として謝礼まで払った「お姉様」と呼んで市川家まで無理矢理着いて来るほどに懐いてしまった。
以来多忙の合間を縫って週5で香菜の元を訪れ、市川家にも宅飲みで朝まで居座るなどやはりストーキングじみた接触をするようになり、本性を知る香菜からはかなりウザがられている。