概要
高山理図とは『小説家になろう』出身のライトノベル作家。
書籍作品に記載されたプロフィールによれば、がん研究に取り組む現役研究者でもあり、大学院生の頃に医学や科学を題材とした作品を書きたいと思い執筆活動を開始したという。
『小説家になろう』では2010年頃から執筆を開始、主な作品ジャンルは空想科学(SF)である。
2015年に『ヘヴンズ・コンストラクター』で商業デビュー。
代表作は『異世界薬局』とされている。
2020年頃、ツイッター上で発生した「だいしゅきホールド」の起源を巡る騒動に介入、不正確かつ不適切なツイートを行ったことを認めて謝罪、ツイッターの個人アカウントを削除した。
Worlds under observation by XERO
2010年に執筆した『INVISIBLE-インヴィジブル-』を起点とする作品群のこと。
下記の物語は「observer XERO」という存在が観測している共通設定の世界観とされる。
エピソード順=執筆開始順ではない。
エピソード1『INVISIBLE-インヴィジブル-』
西暦2007年。現代を暗躍する軍神が、日本の寒村に配属される。
彼は数奇な運命に翻弄される不登校小学生と出会い、共に山村に秘められた謎に迫るうち、宇宙の終末が目前に迫っていると知る。
超科学を駆使する神々と人々が互いに手を携え、宇宙の崩壊を阻止すべく創世者INVISIBLEに立ち向かい、神話を科学で解き明かすSF群像劇。
エピソード2『VISIBLEWORLD -ヴィジブルワールド-』
西暦2023年。創世者INVISIBLEにまつわる宇宙の命運を分けた決戦から12年。
人類史は正常化し、かつて超科学を駆使し人類を庇護してきた神々の歴史は終わりを告げ、あるべき時空にあるべき世界がおさまり、時空の調和は取り戻された……筈だった。
全人類が観測者の存在を忘れかけたとき、波動関数は発散し、新たな終末が差し迫る。
人類史は再び、誰も知らない未来へと暗転する。
エピソード3『TOKYO INVERSE -東京反転世界-』
異世界紀元1145年、サン・フルーヴ帝国の大貴族の10歳の薬師見習いの少年は、落雷に遭い、別世界に転移する。
彼が目を覚ますとそこは、西暦2027年「東京」という見知らぬ異世界だった。
異世界薬局の主人公ファルマ・ド・メディシスの精神が、10歳の薬谷完治に憑依する形で描かれる前日譚。
エピソード4『異世界薬局』
西暦2048年。
研究一筋だった日本の薬学者は、過労死をして異世界で目覚めた。
31歳で過労死した薬谷完治が異世界のファルマ・ド・メディシスに転生し、10歳で前世の記憶を取り戻す。
エピソード5『Heavens Under Construction』
西暦2133年。
政府は人類長寿命化による人口増加問題を解決するため、希望者の記憶をヴァーチャルユートピアに移住させる行政サービスを開始。
厚生労働省の死後世界作成技師となった新人公務員は、仮想世界内で旧石器時代から近代文明を築きあげてゆく。
『ヘヴンズ・コンストラクター』のタイトルで書籍化された。