『にしてもなんか異世界人としても異常じゃないか?俺』
概要
宮廷薬師の名家ド・メディシス家の次男で10歳。金髪碧眼の少年。父の一番弟子であるエレオノール・ボヌフォワ(エレン)が彼の家庭教師を務める。
転生前は薬谷完治という名前の日本人男性で、日本の国立T大学大学院の薬学研究科で准教授を務める31歳の薬学者だった。
幼少期に脳腫瘍を患った妹・ちゆを2年間の闘病の末に亡くしており、それがきっかけで多くの人々を救うことができる薬を創ることを目指して医者として働いていた。しかし、過労に限界が溜まって急性心筋梗塞を発症し、志半ばで急死する。異世界で雷に打たれたファルマの体に転生し、宮廷薬師見習いとして生活する事になった。やがて彼は異世界の医学、ひいては世界構造そのものに革命を巻き起こしていく。
人物
壮絶な半生や転生という経験そのものから、自分の命や労力を考慮に入れない悪癖と、近しい人々を失う事へのトラウマを抱えており、何かあるたびに身を削るような事をしては周囲の人間に心配されている。しかしファルマでなければできない仕事というのも少なくないため、この問題がどうにかなるのは当分先になりそうではある。
前世で妹を亡くした経験は特に深いトラウマになっており、ブランシュが命の危機に晒された時に「俺はこの世界でもまた妹を喪うのか」と恐れるほどである。
能力
齢31にして数々の新薬を生み出した薬学の知識を持ち、そこに転生の際に薬神としての力を授かった。その証にリヒテンブルク図形(電気を受けた際に残る痣)に似た「薬神紋」が両肩に刻まれているほか、影がない。しかし、特殊な首飾りをかけることで影ができた。
薬神の力によって、生物の不調部位と治療の可否を見抜く「診眼」と、「分子構造を理解している物質の生成・消去」の能力を手にしている。その他にも転生時点では本人も把握していない能力があるようだが、それだけの力を持つ代償も危惧されている。
『異世界薬局』終盤及び『TOKYO INVERSE -東京反転世界-』の設定
落雷に打たれたファルマの精神は、10歳の薬谷完治と入れ替わる形で転移していた。
薬谷完治の元居た世界は「東京反転世界」という異世界であり、ファルマの転移によりさらに別の時間軸を辿り、過労死することなく生存。
「ファルマの精神の薬谷完治」と「薬谷完治の精神のファルマ」は紆余曲折を経て邂逅することになる。
多数の異世界に関する設定は、高山理図の過去作品から連なる共通設定である。
余談
名前の「ファルマ」は「医薬品」を意味する。ファルマ以外の一部の親族も薬学用語を名前につけられており、東京反転世界に転移したファルマは名前の由来を作中で突っ込まれている。
関連タグ
異世界薬局 主人公 エレオノール・ボヌフォワ シャルロット・ソレル
ゆんゆん・・・同じく中の人繋がりで、こちらは異世界に住んでいる点が共通している。
メロリー、ジャニス、リスタルテ・・・同じく中の人繋がりで、いずれも正真正銘の神(女神)。更にメロリーにはCV:本渡楓のパートナーが、ジャニスにはCV:上田麗奈の姉貴分(こちらは実姉)がいる点も共通。