高遠遙一の父親
いまだしょうたいふめい
高遠遙一には実父と養父が存在するがここでは実父の方を指す
最初に存在が語られたのは『薔薇十字館殺人事件』。
高遠遙一と月読ジゼルの実の父親で近宮玲子と美咲蓮花を妻(もしくは恋人)に持つ。貿易商を務める高遠の養父からは「あの悪魔」、蓮花によると「優しい人」であったようで二面性がある模様。
薔薇に強い関心があり、特殊な性質を持つ稀少な「蜻蛉」を所有。各地に特殊な洋館を建てる程の資産家でもある。
息子の高遠には完全犯罪の舞台装置が仕込まれた薔薇十字館や謎の洋館などを遺し、娘のジゼルには貴重な薔薇「蜉蝣」(アニメ「夢幻」)を遺している。
「蜻蛉(夢幻)」自体が業界で未発表な為、非常に価値のある花に違いないのだが財産分与の額では明らかに息子の方を優遇している。
(ただし高遠は薔薇十字館の所有権を知らず、彼が見つかるまで蓮花が管理していた。館の整備費等を考えると美咲親子に生前から高額の金銭を贈与、又は遺産を遺していたのかもしれない)
黄金島中学校舎や蟻地獄壕といった既存の施設にも犯罪の舞台装置として大改修を施している(聖恋島コテージや井の頭線渋谷駅の建造にも関わっている説があるが公式からは触れられていない)。そこから明智健悟は彼を「高遠とよく似た気質」と考察している。
不可能犯罪にお誂え向きな改造を施すだけでなく、舞台の主役となる犯人以外の観客にも然り気無いヒントを残すなど、少なくともまともな人物でない様子。
高遠の容姿が母親と一切似ていないので、顔立ちは息子と酷似している可能性は高い。
ジゼルによると彼女が幼い頃に既に亡くなっているらしい…?
正体
既存の人物なのかそれとも新キャラクターなのか、そもそも製作サイドが設定を決めているのかすら不明でファンの間で色々なキャラクターが予想されている。
考察の材料としては上述の他ジゼルの名や高遠の金色の瞳(初期は黒)、近宮と高遠養父の職業から外国人の可能性も考えられている。
候補
■狭山恭次(犯罪を芸術と考える、故人という共通点がある為。当時貧乏学生で館を建てることができない為恐らく白だが、埋められてから蘇生して別の人物の遺体を蝋人形城の建設地に埋め、死を偽造し何らかの資産により館を建設したという仮説もある)
■長崎巧四郎(玲子の人形を所持するほど彼女に好意を抱いている。だが玲子に息子がいることを知らなかったので恐らく白)
■毛利御門(疑いは晴れたかに思えるが、薔薇に興味があり高遠と同様の喋り方をする、さらに蓮花が死亡したローズグランドホテルの支配人で50歳と蓮花と結婚できる年齢である為)
■ユーリ・イワノフ(トリックだらけの館・露西亜館を建設した奇術に詳しいロシア人で資産家でもある為)
■オペラ座館を作ったファントムに憧れた男(金田一がその男がオペラ座館を出ていったと語った時に高遠脱獄の連絡が入る、犯人のレオナが館を利用して殺人を行っているなど)
■マリア・フリードリヒの関係者(ジゼルの怪人名ローゼンクロイツはドイツ語で薔薇十字、ドイツ人は彼女とその一族のみの為)
■湊青子の実父(ルーマニア人で妻が二人おり、故人かつ資産家である)
■金田一一の父親の務める会社の社長
■山之内恒聖(まさかの露西亜館所有者本人、作家として大成後に大急ぎで他の館を立てたと考えれば無理矢理。蓮花の表面上は優しい人と一致するが明らかに無理である)
■麦林美佳の元夫(資産家かつ故人で複数の妻がいる)
■九頭龍匠(探偵学園Qと世界観が共通な為)
■キング・ハデス(犯罪を芸術と考える精神や悪魔のような人物であるが、薔薇に興味は無い)
■一ノ瀬薫(探偵学園Q)の父親(生前妻に大会社を残しており、息子が殺人犯である為)