我がフリードリヒ家に代々伝わることです
演者一覧
CV:笠原弘子
演:ビアンカ・アレン(金田一少年の事件簿ドラマ)
人物
「蝋人形城殺人事件」に登場した容疑者の1人。
ドイツ警察最年少監察官。白い素肌と金髪の美少女。19歳。
Mr.レッドラムの招待を受けてミステリーナイトに参加すべく来日し、城に続く森の中で迷っていた所を金田一一らと出会い、共に蝋人形城に向かう。
劇中での行動
序盤こそ、カタコトの日本語で日本に慣れないごく普通の外国人という印象を強めていたが、事件発生直後からなぜか日本語が流暢になり、当麻の死体を検視した際にその血を舐めるかのような素振りを見せる、割ったワイングラスで手を切った際に自分の血を舐める、真夜中に城のバルコニーに出てきた金田一が城の上方にマリアの姿を目撃した(ように見えた)直後、瞬間移動のごとく金田一の背後に現れ、更に彼の首筋に氷のように冷たい唇で口づけるなどの奇行が目立っていく。
更に、かつて猟奇事件を引き起こしたというバルト城城主エリザベート・フリードリヒ(『異人館村殺人事件』にはモデルとなった実在の人物・エリザベート・バートリの名前も登場するが、別人のようである)の肖像画と容姿が非常によく似ているなど、極めて謎めいた人物である
そのため、一時犯人と疑われとある人物2人から地下拷問室で脅しをかけられるはめになるが、直後に金田一たちが駆け付けたため、事なきを得ている。
最終的には、真犯人の放火によって崩れ落ちるバルト城から逃げるため完璧な防火設計を施された食堂の暖炉付近に金田一一行を誘導し無事生還に導いたものの、自身は生死不明のまま行方知れずとなる。暖炉の真上付近に飾られていたため焼けずに残ったはずの肖像画も忽然と姿を消していたという。
正体
劇中での数々の怪しげな行動に加えて、暖炉付近の防火設計について「フリードリヒ家に代々伝えられている」と発言していたため、エリザベート・フリードリヒの血筋の者であろうことは確かなようだが、その後、「そんな監察医はいない」との驚愕の事実が判明。
結局、彼女の正体は劇中では一切わからずじまいであった。
ドラマ版では肖像画の設定がなくなっていて、『自分が実在したエリザベート・フリードリヒにそっくりな為、自分は吸血鬼で、無意識のうちに殺人を起こしてしまった』と思い込み、自裁しようとする。それを真木目♀に心理学による思い込みであると説得された。最後は、超能力(眼力)を利用してMr.レッドラムが殺し損ねた三億円事件の犯人の一人の上に十字架(下が剣のように尖っている)を突き落とし、大量出血で死亡させた(城の構造を知っていて、危険な十字架の下にいた被害者を見捨てただけで、超能力を使っていない可能性もある)。
アニメ版では漫画版では明かされなかったミステリーナイトへの参加目的が彼女自身の口から明かされており、「バルト城を古郷ドイツに持ち帰ること」となっているため、エリザベート本人が城を取り戻すために現世に化けて出てきたとも考えられるが、こちらでも結局、真相は不明のまま。
また、アニメ版では彼女の正体にまつわる演出がほぼすべてカットされた影響でキャラの印象が薄くなっている代わりに、金田一に肖像画の女性と似ていると言及されている際に、微笑みながら肖像画を見つめるという追加シーンで正体が示唆されている。