概要
高位の魔導書によってのみ招喚することができる「神の模造品」であり、絶大な戦闘力を誇る。形態・サイズは機体により様々。作中世界では魔術や錬金術についての学問も存在するが、現行技術を遥かに超越したオーバーテクノロジーの産物とも言われている。
機神招喚はあくまで魔術であり、魔導書に記されている「巨神のイメージ」を魔力によって物質化させたものである。術者の技量や属性に魔導書のランク(魔導書の内容は極めて難解かつ危険であるため複製が難しく、写本(コピー)の場合は劣化する)によって同一の魔導書から別の鬼械神が招喚されもする。
鬼械神の機能や武装は基本的に召喚した術者の魔術をスケールアップさせたものとなるため、術者自身の戦闘スタイルや得手不得手がダイレクトに反映される。共通の特性は、圧倒的な情報密度を誇っている為通常の物理攻撃では存在情報を破壊できず、同じ鬼械神か魔術理論を応用した兵器でないとダメージを与えにくい点。
鬼械神の本質は人外の理論の顕現であり、人間の為に作られるものではなく、それゆえに人間が乗れば過度の負担を強いられて消耗し尽くし死んでしまう。基本的にこれを防ぐには術者も人外の存在になる他無いと語られている。また、実体化した魔導書の精霊の場合、魔術師が居なくとも機神召喚は可能だが、作中で語られるように「魔術師・魔導書・鬼械神の三位一体」こそが機神召喚の真髄であるため、真価を発揮する事が出来ない。
召喚方式は基本的に「術法を行使したその場で鬼械神を組み上げる」こと。外伝小説では術者が意識を失えば鬼械神を物質化している術式が力を失い機体が分解され消滅したが、機体の消滅に関してはある程度は融通が利く(もしくは後付設定による矛盾)ようで、短編小説では同じ鬼械神で術者が死亡しても分解したのは武器だけで機体は残ったままだった。