概要
300を数えた月の夜、
突如として、黄金を蝕む
魔物が出現、黄金のコンドルを
地獄の糸で封印する
魔蝕虫の道から黄金都市へ侵入し、都市を壊滅させて黄金のコンドルを滝壺の洞窟に閉じ込めていたモンスター。黄金郷が伝説となり神鳥の存在が迷信とされるほどの歳月が過ぎてなお生き続ける怪物。
「風来のシレン」シリーズ初のラスボスであると同時に、前作である「トルネコの大冒険」ではボスモンスターが存在しなかったので「不思議のダンジョン」シリーズ初のラスボスでもある。
取り巻きとともに登場するうえ見た目も大きく、真正面から戦えばかなり強いが、特殊な技を何も持っておらず、状態異常耐性がなく、身代わりの杖の効果を受けると取り巻きに倒されたり、モンスターの肉を投げつけられるとそのモンスターに変身してしまったりするので、そこに気づいてしまえば非常に弱い。
寧ろ取り巻きとして登場する「ガイコツまおう」が遠距離からでもこちらを状態異常にしてくる特殊な技を使ってくるのだが、ガイコツまおうとシレンの間に魔蝕虫がいた場合、巻き込まれて様々な状態異常を食らってしまっているという、ラスボスの筈なのに取り巻きから邪魔をされている姿も割とよく見かける。
というか、寧ろ「がいこつまおうの方が恐ろしい」とはよく言われること。
ローグライクゲーム最初のボスモンスターということもあり、そのあたりの仕様に目がいかなかったのだろう。
ちなみに一番簡単にクリアする方法は「白紙の巻物」を1枚用意しておくことである。
「ジェノサイドの巻物」に変えて投げてぶつけるのも手ではあるが、「モンスターハウスの巻物」に変えてしまって読むと「今いるモンスター全てと入れ替えにしてモンスターハウスになる」という仕様のため、魔蝕虫がいなくなってしまい、魔蝕虫がいなくなった=クリア扱いとなり、出現したモンスターハウスのモンスターも全て消滅してしまう(白紙の巻物には6文字しか書き込めないためか「もんすた」「はうす」等の短い文字で代用することができる)。
SFC版ではラスボスなので、一度倒したら二度と登場せず、再びテーブルマウンテンの30階にやってくると取り巻きだったモンスターのみが登場する……が、寧ろ「魔蝕虫さえ倒せばクリア」だった一度目と違って数多くのモンスターから襲われる二度目以降の方が対処が難しく、恐ろしかったりする。
DS板ではクリア後に追加ダンジョン(というかテーブルマウンテンの31階以降に相当する追加フロア)である「魔蝕虫の道」」が登場。
そこには魔蝕虫の上位種として「魔蝕ソルジャー」「魔蝕クイーン」が登場する。
黒と赤な体色だった「魔蝕虫」と異なり、「魔蝕ソルジャー」は紫と茶、「魔蝕クイーン」は赤と黄な体色に変化している。
いずれもボスらしく非常に高いステータスを誇り、そのステータスは上位種になるほどにさらに凶悪になるため、まともに殴り合いをすれば分が悪いことこの上ないのだが、例外なく状態異常耐性がないので、ちょっと搦め手を使うだけで簡単に倒せてしまう。
寧ろ「魔蝕ソルジャー」は10の倍数の階に必ず登場する大部屋モンスターハウスの中ボス的な存在で出てくるのでテーブルマウンテン30階での魔蝕虫との闘いと同様に「取り巻きの方が恐ろしい」状態ではあるものの苦戦するのだが、なんと地雷に巻き込むだけでも「魔蝕ソルジャー」を倒せてしまうため、面倒であれば「目薬草」等で罠を判別し、地雷に巻き込んでしまうのも手である。
最後の敵である「魔蝕クイーン」は何を思ったのか取り巻きのいない1対1での戦いとなるため、正直下位種よりも簡単に倒せてしまう。
『不思議のダンジョン 風来のシレン3 からくり屋敷の眠り姫』で「黄泉返り魔蝕虫」として登場した時は一部の状態異常に耐性がついたものの、ゾワゾワ状態をはじめとした耐性がなく、通常攻撃しか使ってこないため、対策を怠らなければやはり弱い。
尚、魔蝕虫は喋ることができず、翻訳も併記されているが途中から翻訳がネタ方面に突っ走ってしまっている。
ノベル版では見た目によらない狡猾さを持っておりシレンたちを苦しめた。