概要
Empressは、株式会社ウィルプラスのアダルトゲームブランドである。
同社のゲーム作品は、メインデザイナーである聖少女氏がすべての作品を手がけている。……というか、聖少女氏がいないと成り立たないのかと疑問に思うくらいの作品数しか出ていない(ただ、いずれも良作揃いである)。
なお、ブランド名である「Empress」の命名は、タロットカードの「女帝」に由来する。
正位置の意味する「幸福・安定・美・豊か・母性・実り・愛情」と逆位置の意味する「貪欲・嫉妬・独占欲・束縛・我侭・欲張り」とを女性の二面性と捉えて、エロスとフェティシズムを表現する事をコンセプトとして掲げている。
そのコンセプトを反映した作品やキャラクターは多く、特に貪欲や我侭が服を着て歩いているようなキャラクターが何人かいる。
ただ、Closed GAME以降は特にPCゲームの新作は出ておらず、『にほん女子校生ずかん』などにタペストリーなどのグッズ販売に聖少女氏が関わっているくらいである。
主な作品
CLEAVAGE(クレイヴィジ)
STARLESS(スターレス)
LEWDNESS(ルードネス) -Vita sexualis
DominancE -ドミナンス-
DMM.comへの進出と失敗
2016年6月29日、DMM.comのR-18版オンラインゲームである『Empress Energy Ecstasy』のサービスを開始し、全年齢版の『Empress Energy』もサービスを開始した。
しかしその後、2017年2月20日に全年齢版がサービス停止、2018年3月頃にサービス終了のお知らせが入り、2018年4月20日 11:00をもって、全てのサービスを終了した。
原因としては、イベント自体が味気ない作業ゲーだったり、既存カードキャラのイラストが以前発売していたゲームのCGイラストをそのまま流用しているのが大半であったことなどが上げられる。
その後、少しでも課金してくれたユーザー向けにCG集を配布してくれたのだが、そのCG集は確かに聖少女氏描き下ろしの限定イラストだったものの、差分CGが無いという酷い手抜き振りであり、しかもそれに対する抗議や質問を、サービス完全終了という逃げの手段を取ることで受付拒否するという、メーカーとしての誠意を疑う対応を行い、DMMユーザーを大いに激怒させたのである。
まったくもって言語道断なことであるが、これに関して特にEmpress側からは何のリアクションもなかった。