もしかして:トニカクカワイイ
概要
1954年、作詞家・作曲家のバート・ハワードによって作られ、ニューヨークのキャバレーで披露された。
当初のタイトルは『In Other Words』であり、元々は3拍子のワルツであった。
現存する最古のレコード録音音源は、1954年のケイ・バラードの歌唱によるもの。デッカレコードにてレコーディングされ、現在でもyoutube等で視聴が可能である。
1960年にペギー・リーが自身のアルバム『プリティ・アイズ』に収録し、テレビ番組『エド・サリヴァン・ショー』でペギーが出演した際に歌唱。広く広まることとなった。
その後、
現在知られているタイトルは歌手のジョニー・マティスが1962年にこの曲に『Fly Me to the Moon』というタイトルを付けてアルバムにボサ・ノヴァ風に4拍子でアレンジして収録。1964年にフランク・シナトラがこの曲をカバーし大ヒットを記録。
現在ではオリジナル楽曲名『In Other Words』を尊重して曲名を『Fly Me to the Moon (In Other Words)』と併記する場合もある。
シナトラが歌唱したのはは当時高まっていた「アポロ計画」における月面到達への期待感も一因であると言われている。そして後にアポロ10号と11号によって、シナトラの歌声の収められたテープは本当に月に届けられた。またシナトラのバージョンは映画『スペースカウボーイ』のラストで、トミー・リー・ジョーンズ演じる宇宙飛行士がミッションを成功させた際、予定外で月まで到達してしまう場面で使用された。
日本では『月に帰ろう』『月夜にボサノバ』『私を月に連れてって』といったタイトルでカバーされているほか、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のエンディングテーマに使用されたことでも知られている。