聖者の行進

せいじゃのこうしん

黒人霊歌のひとつでディキシーランド・ジャズのナンバー。「聖者が街にやってくる」の邦題でも知られる。

曖昧さ回避

1. 1998年にTBS系列で放送されたテレビドラマ。
2. 2021年8月18日にリリースされたキタニタツヤのシングル、および表題曲。
3. 2023年3月8日にリリースされたSalyuのアルバム、および表題曲。
4. アイザック・アシモフの短編集。
5. 『Fate/GrandOrder』のイベント限定概念礼装。聖者の行進(FGO)を参照。

概要

大元はアメリカで黒人の葬儀で演奏された曲。ニューオーリンズでは埋葬に行くときには静かな調子で、埋葬の時には悲しい調子で、そして埋葬が終わると明るくにぎやかな音楽が演奏されており、この埋葬が終わったあとのパレードでしばしば演奏されている曲である。

スポーツの応援歌として使用されることも多く、サッカーやアメリカンフットボールで多用される。

主な使用事例

1960年の映画『5つの銅貨』で使用されルイ・アームストロングとダニー・ケイが歌唱するシーンが有名になった。

野島伸司脚本の同名のドラマ『聖者の行進』でも使用されている。

1965年の映画『血と砂』では少年軍楽兵が演奏する楽曲として使用されており、同じ岡本喜八監督作品の『ダイナマイトどんどん』ではヤクザの野球チームの応援団が演奏している。

2024年公開のアニメ映画『クラユカバ』では装甲列車「ソコレ四六三」のスピーカーから流れる音楽として行進曲風にアレンジされたものが使用されている。

ディスカウントストアのミスターマックスや金属製品メーカー福井鋲螺のテレビCMにも使用されているほか、かつては紳士服のコナカ、家電量販店のノジマ、ミドリ電化のCMにも使用されていた。

都営地下鉄大江戸線の開業時にはCHAKA歌唱の替え歌「大江戸線がやってくる」が使用され、公式サイトや駅掲示のポスターから流された。

2018年放送の加美乃素本舗「レディース加美乃素シリーズ」のCMで替え歌が使用されている。

JR九州筑豊本線の若松駅では、「九州におけるジャズ音楽発祥の地」として接近メロディに使用されている。

アントニオ猪木が入場曲に使用していた時期があり、モハメド・アリ戦でも入場曲に使用していた。対戦後にアリから「ALI BOM-BA-YE」を送られてからは「炎のファイター～INOKI BOM-BA-YE～」を使用するようになった。

『スターフォックス』のスロットマシンのBGMにも使用されている。