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KEYBOARDMANIA(キーボードマニア)は、2000年2月にBEMANIシリーズの第6弾としてコナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)より発売された音楽ゲーム。その名の通り、キーボードを演奏するものである。キーマニおよびKMと呼ばれることもある。


pixivでは、このゲームをプレー中、画面に表示されるクリップに登場するキャラクターやこのゲームをモチーフにとった作品に付けられる。


概要編集

『KEYBOARDMANIA』の筐体は中央に縦置きのディスプレー二つが並んでおり、その下に2人分のスタートボタンとキーボード、ホイールコントローラが付いており、スピーカーはディスプレーの上方と外側についている。

入力デバイスとしてはヤマハ製の2オクターヴ分のキーボード(総24キー)とホイールコントローラ(指で上下に操作をする為の物)、そしてスタートボタンが装備されている。1P側と2P側ではホイールコントローラの配置が逆になっている。

ダブルプレーのモードの際は、2オクターヴ×2(4オクターヴ分)の、総48キー+2ホイールコントローラになる。なお、ダブルプレー時には他のBEMANIシリーズと比べて譜面が相当変化する。具体的には1P側(左手)が伴奏をするような譜面になり、より現実のキーボード演奏に近いスタイルとなる。


GUITARFREAKSdrummaniaと同様に実際の楽器をモチーフとした音楽シミュレーションゲームで入力デバイスにはヤマハ製の2オクターヴのキーボードを搭載する。

GUITARFREAKS5thMIX、drummania4thMIXと3rdMIXでセッションが可能となっている。演出面においては、上記二機種とは異なりサイバーなイメージとなっている。元々、ポップンの新作として開発していたこともあり、似ている部分があり、更に収録曲を作曲しているミュージシャンがポップンシリーズのミュージシャンであるところから、一部ファンからはポップンの姉妹作といわれている。

音楽シミュレーションゲームとしては楽器の再現度・音質面などから完成度の高かった本シリーズであったが、ギタフリドラマニが10作以上もシリーズを重ねたのに対し、本作は3作のみで終了した。その要因となったのは、

  • キーボードを使用する特性上譜面の難易度が高い楽曲が多いためにゲーム自体の難易度が高く、特にステージクリアの条件が他の音楽ゲームに比べ厳しいものだった。
  • 実際に鍵盤楽器の演奏経験があるユーザーにとっては特別に厳しい設定というわけではなかったが、実楽器未経験の一般ユーザーにとっては圧倒的に高難度であった。そのため、2作目からは1オクターブに限定した譜面でプレーできるモードが登場した。
  • 従来の音楽ゲームにおけるゲームオーバーの条件として「(演奏終了時)ゲージが一定量以上なければゲームオーバー」か、「(演奏中に)ゲージがなくなると即ゲームオーバー」のどちらか一方が導入されていたが、本作では両方の条件を導入していた。そのため、ゲージ(本作ではエキサイトゲージ)が最後までなくならないよう持ちこたえたとしても、一定の残量(通常70%以上)がなければその場でゲームオーバーになるなど、初心者にとってかなり容赦ない仕様となっていた。
  • バージョンによってはゲーム中に進行が一瞬止まったりするバグとも言える現象が発生することがあった。

など。しかし、現在も根強いファンが多いことから一部のプレーヤーからは開発再開を求める声が上がっている。


その後本シリーズの収録曲中「Labyrinth」「しりとり」「VITALIZE」「Pink Rose」などが他のBEMANIシリーズに移植され話題になった。


なお、アジアなど海外でも発売されており、ほとんどの地域では名称は"KEYBOARDMANIA"のままであるが、韓国では"KEYBOARDHEAVEN"キーボードヘブン)に名称を変更して発売されていた。


プレイステーション2に移植された際は、アーケード版とほとんど同じ感触の専用コントローラー(USB接続)が発売された。ホイールコントローラーは左右両方に装備されたため、1P側でも2P側でも同様に使える。他ビーマニシリーズ用の家庭機用コントローラと比べて非常に忠実に再現されていて、この点で一線を画している。しかし、本来売りであるはずのキー数の多さのおかげでPS2純正コントローラーではプレー不可能である。ソフト+コントローラーのセット購入でないとプレーできない点は価格面などから敷居を高くしてしまった感がある。なお、ヤマハ製のUSB接続が可能なMIDIキーボードの一部が専用コントローラーの代わりに利用できた。


3rdMIXをもって完結したが、本作の楽曲が他のBEMANIシリーズに移植されるようになった。


2017年3月にリリースされたノスタルジアは本作の転生とも言える。


基本ルール編集

2オクターブ(24鍵盤)とホイールを用いて演奏し、規定数の曲をこなすのが目的。


画面上部から落ちてくるノート(オブジェ)が画面下部の赤いラインに重なった時に、対応したデバイスを操作する(押す、あるいは倒す)ことで、そのタイミングの正確さに応じて「GREAT・GOOD・MISS」の3段階の判定がなされる。また、ビーム状に伸びている「ロングノート」と呼ばれる押しっぱなしのオブジェはビームが伸びている間押しっぱなしにしておかなければならず、押し始め、離したときに判定がある。判定基準は曲により異なり、一定しない。


ステージクリアの条件は曲が終了時に、画面に表示されている「グルーヴゲージ」が一定量達していることで、これは演奏の判定がGOOD以上であれば上昇、MISSであれば下降する。曲終了時に満たない場合、もしくはゲージが0になった時点でゲームオーバーとなる(コンティニュー可能)。規定されたステージ数をこなすことでゲームクリアとなる。


プレーオプション編集

本シリーズの作品をプレーするにあたり、使用可能なオプションについて解説する。

プレーオプションについては原則としてゲーム開始時、タイトル画面表示中に行う形となる。

MIRROR

オブジェクトの配列がホイールを除いて左右反転する。

HI-SPEED

譜面の速度が速くなるモード。といっても、ノートの間隔が変わるだけで曲そのものの速度には影響しない。

倍率を1x~4xまで変更可能。

DOUBLE

2人用の譜面を1人でプレーするモード。

HIDDEN(2ndMIX以降)

譜面の途中でノートが消えるモード。記憶力とより正確なリズム感が必要となる。

ANOTHER

ANOTHER譜面が存在する曲でANOTHER譜面をプレー


ゲームモード編集

LIGHT(2ndMIX以降)

半分の1オクターヴ(12鍵盤)で行うモード

LIGHT+(1stではNORMAL)

通常のプレーモード

REAL

実際の譜面に近いプレースタイルを要求される上級者向けモード。

FREE MODE

ゲームオーバー無しの練習モード。DOUBLEモード時選択できる譜面はLIGHT+,REAL

PRESSURE(2ndMIX以降)

規定の曲順で楽曲を演奏する上級者用モード。グルーヴゲージが100%の状態からスタートし、ステージ終了時に1目盛りでも残っていればクリアとなるが、ゲージは減少するのみで回復は一切しない、特殊なものになる。


ハードウェア編集

システム基板編集

beatmaniaIII、pop'n music4以降、ParaParaParadiseと同じシステム基板『FireBeat』を使用する。


家庭用ゲーム版コントローラ編集

KEYBOARDMANIA専用コントローラ

PS2版の1stと同梱版として発売。後に単体版が発売される。PS2のボタン数では足りないためUSB接続となる。このため、PS2版は純正のコントローラ(DUAL SHOCK2など)では遊べない。


作品リスト編集

アーケード編集

KEYBOARDMANIA

KEYBOARDMANIA 2ndMIX

KEYBOARDMANIA 3rdMIX - 『GF 5th』&『dm 4th』または『GF 6th』&『dm 5th』とのセッションが可能。事実上の最終機種でこれ以降新製品は発売されていない。

プレイステーション2編集

KEYBOARDMANIA

KEYBOARDMANIA II -2ndMIX & 3rdMIX- - アーケード版『2ndMIX』、『3rdMIX』のカップリング。本作よりヤマハのキーボード、シンセサイザーでプレー可能。

Windows(PC)KEYBOARDMANIA YAMAHA Edition - 日本未発売。Yamaha EZ250iに付属。


トリビア編集

バージョンによってはゲーム中に進行が一瞬止まったりするバグとも言える現象が発生することがある。


主要アーティスト編集

Mr.T

村井聖夜

古賀博樹

Q-Mex

NAHJEE

西脇辰也

難波弘之

Fantastic_Factory

dj TAKA

久保田修

泉陸奥彦

小野秀幸

佐々木博史

Jimmy_Weckl

SLAKE(SPARKER名義)


関連タグ編集

音ゲー

beatmania

5鍵

IIDX

ポップン

DDR

ギタドラ

jubeat

BEMANI

ノスタルジア:後年にリリースされた機種。本作と同じく鍵盤楽器を模している。本作の転生とも言える。一部の楽曲は、こちらにも移植された。

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